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概要

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1. 国際文化研究科とは
2. 3つの系と8の講座
3. 英語プログラム
4. 附属施設
5. 国際共同大学院

1.国際文化研究科とは

国際文化研究科は、国際文化研究専攻の博士前期2年の課程および博士後期3年の課程からなる大学院です。本研究科は、国際的な視野に立った日本と世界の多様な地域文化の研究、グローバル化する世界で人々が共生しうる社会の研究、そして地域やグローバル社会の基層を支える言語の科学的研究の3つの領域で、既存の学問領域の枠組みを越えた学際的で総合的なアプローチによって教育・研究を推進します。また、それを通じて、豊かな教養と国際感覚を備え、グローバルに思考し活躍できる能力をもった専門職業人、および高度な専門知識と研究能力を備えた専門家の育成をめざします。

本研究科は1993年(平成5年)に国際地域文化論専攻ならびに国際文化交流論専攻を擁して発足し、その後2001年(平成13年)には国際文化言語論専攻を新たに設置して、 人類社会の言語的・文化的・社会的な多元性を踏まえた新たな研究・教育を展開してきました。さらに2007年(平成19年)には、多様な成果をあげて終了した21 世紀COEプログラム「言語・認知総合科学戦略研究教育拠点」の活動を継承・発展させるため、「言語脳認知総合科学研究センター」が本研究科附属施設とし て加えられました。

さらに、近年の急速に進展するグローバリゼーション、そして社会全体の教育ニーズの多様化や国際的な研究動向の変化に的確に応え、より一層発展的かつ実践的な教育プログラムを実施するため、2015年(平成27年)4月、3専攻体制を1専攻体制に変更し、18講座を8講座に再編することによって、より先鋭的な研究を推進し、本研究科独自の教育プログラムを構築しました。

新たに開設された8講座は、グローバル社会で活躍できる高度な知識や能力の獲得を実現するため、複数の講座が有機的に連携した「系」という教育プログラム上の単位にまとめられています。それぞれの系は、研究科の教育目標の3つの柱、①異文化への深い理解力、②グローバルな問題の解決力、③コミュニケーション能力を教育プログラムとして具現化する役割を担います。これら3つの系は、以前の3専攻以上に緊密かつ弾力的に統合されており、国際文化研究専攻の教育を支える柱となります。

2. 3つの系と8の講座

地域文化研究系  ~異文化への深い理解力を育む~

ヨーロッパ・アメリカ研究講座
近代世界に大きな影響を与えてきたヨーロッパとアメリカは、様々な民族や言語が交錯する多層的地域といえます。ヨーロッパ・アメリカ研究講座では、両大陸の諸地域にみられる固有性と多様性を考究するとともに、ヨーロッパ・アメリカ文化の総体的把握も進めます。
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アジア・アフリカ研究講座
現代世界の伴を握るアジアやアフリカのダイナミズムを理解することは、焦眉の課題です。アジア・アフリカ研究講座では、アジア・アフリカ地域の中でも特に中国やイスラーム圏の文化の特質について、宗教、歴史、文学等の複合的な観点から実証的な研究を推進します。
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国際日本研究講座
グローバル化の時代にあって、世界における日本の位置づけを理解することは急務といえます。国際日本研究講座では、日本における異文化受容、日本文化の海外受容という双方向から、比較文化・文学、思想史学等の研究方法を駆使して、先端的な日本学の構築を目指します。
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グローバル共生社会研究系  ~グローバルな問題の解決力を育む~

国際政治経済論講座
「国際政治」と「国際経済」が密接に関わりあう現代国際社会の理解を深めるため、グローバル化のなかの日本とアジア、日本とアメリカ、アジアとアメリカの政治経済関係に焦点を絞り、複眼的な視野から複雑で多様な現実問題を解明します。
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国際環境資源政策論講座
資源枯渇や環境保全など、地球環境問題の解決が現代ほど求められる時代はありません。国際環境資源政策論講座では、公共政策の立案に資する基礎的素養を培い、持続可能な社会の実現に貢献できる人材の育成を目指して研究と教育を進めます。
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多文化共生論講座
グローバル化のもと、世界の一体化が進展すればするほど異文化との共存という課題が重要になります。この課題解決に資する人材を育成すべく、グローバルな多文化共生のありかたを学際的・総合的に探求します。
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言語総合研究系  ~コミュニケーション能力を育む~

言語科学研究講座
グローバル時代において言語によるコミュニケーションはますます重要性を増しているといえます。言語科学研究講座では、世界の多様な言語間の共通性・相違を比較研究し、自然言語の様々な特質を解明します。
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応用言語研究講座
言語科学研究講座と連携しながら、独自の視点から応用言語学研究と言語教育を推進する能力を養成するためのプログラムを提供します。加えて、eラーニング等のICTを活用した教育分野での研究と実践を一層推進するためのプログラムを提供します。
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3. 英語プログラム

グローバルガバナンスと持続可能な開発プログラム(G2SD)
G2SDは、東北大学大学院国際文化研究科が提供する新しい学際プログラムです。グローバルガバナンスと持続可能な開発という人類の共通課題に立ち向かう能力を、批判的な理論検証と問題解決型の研究を通じて育成します。
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言語総合科学コース(IGPLS)
言語総合科学コースは、人間の言語を、言語学、心理学、脳科学や情報科学など複合的な視点から研究する学際的なプログラムです。言語学や関連領域研究の最新の知識を礎とし、言語コミュニケーション、言語獲得と喪失、言語と脳、自然言語処理など、言語の様々な側面を総合的に理解することを目指します。
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4. 附属施設

言語脳認知総合科学研究センター

人がことばを話したり理解したりしようとするとき、脳の中で何が起こっているのかは、長い間謎でした。それがここ15年ほどで、fMR(I 機能的核磁気共鳴画像法)などの革新的な技術を応用して、脳のはたらきを画像として見ることができるようになりました。それによって、「言語」が関連する分野でも、言語学、心理学、医学、情報処理学など文系・理系の枠を越えた学際的な研究への道が開かれました。言語脳認知総合科学研究センターは、東北大学大学院国際文化研究科の言語科学研究者を中心として、情報科学研究科、医学系研究科、文学研究科の言語学、心理学、医学の研究者が連携し、「脳の中のことば」に迫ります。
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5. 国際共同大学院

東北大学では、本学の強みを活かし世界を牽引できる分野や、今後重要になり人類の発展に貢献できる分野について、国際共同大学院プログラムを設置。部局の枠を超えて東北大学の英知を結集し、海外有力大学との強い連携のもと共同教育を実践しています。国際文化研究科は、「災害科学・安全学国際共同大学院(GP-RSS)」、「日本学国際共同大学院(GPJS)」の2つのプログラムに参画しています。

災害科学・安全学国際共同大学院

災害科学・安全学国際共同大学院プログラム(GP-RSS)では、本研究科をはじめ、本分野において成果をあげている世界トップクラスの教員を配置し、海外トップレベル研究者の招聘、海外連携教育研究機関との積極的な研究・学生交流を行うことにより、学術的分野からフィールドに至る広域的な分野において、高い専門性を有し国際的に活躍できる人材の育成を目指した実践的国際教育を行います。
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日本学国際共同大学院

2018年度、本研究科をはじめ東北大学人文社会系の全研究科が参画する博士前期・後期課程一貫の共同大学院学位プログラムである日本学国際共同大学院が発足しました。海外の大学と連携し、「表象」「資本」「共感」という切り口から多元的かつ創造性に富む日本学のプラットフォーム構築することで、「日本から見た日本学」を世界に発信し、「世界から見た日本学」を日本に
吸収するという新しい日本学の創造を目指します。
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