アジア・アフリカ研究講座

Division of Asian and African Studies
アジア・アフリカ研究講座

アジア・アフリカ研究講座とは

アジア・アフリカ研究講座は、主に2つの地域の今日的な実態を解明する目的で設立されました。1つは、東南アジアから北アフリカまでの非常に広い範囲にわたって分布するイスラーム地域です。イスラーム地域は、近代に至るまでアジア・アフリカ地域の紐帯を維持する役割を果たした反面、摩擦を引き起こす原因ともなってきました。イスラーム地域の特性の実証的な研究が今こそ求められています。第2には、いまや超大国となった中国という国家です。世界の政治経済を牽引する中国の発展の基層は、逆接的なようですが、むしろ歴史、文化にこそ求められるのではないでしょうか。このような観点から、21 世紀のアジア・アフリカ地域における中国のプレゼンスについて考究することが重要だと考えます。

本講座に所属する学生は、変革期のアジア・アフリカを、イスラーム地域あるいは中国の歴史と文化に着目しつつ、必要に応じて国連の公用語であるアラビア語、中国語、あるいは他の言語等を習得し、個別的、横断的、独創的な研究を推進して学位論文を作成し、最終的には国際的に活躍できる高度な専門職業人、教員、あるいは研究者となることが期待されます。そのために、本講座には西アジア、北アフリカおよび中国を専門に研究するスタッフが配置され、学生が必要な学術スキルをじっくりと修得する指導体制をとっています。

アジア・アフリカ研究講座の様子

専門科目

  • アジア社会文化論
  • アジア思想文化論
  • 東アジア社会構造論
  • イスラーム圏政治社会論
  • 中東・アフリカ社会構造論
  • 中東・アフリカ社会文化論
アジア・アフリカ研究講座の様子 アジア・アフリカ研究講座の様子

担当教員

勝山 稔教授

勝山 稔/教授

研究テーマ
  • 中国文学(文言小説・白話小説・近代小説)
  • 東洋史学(宋元代~明代社会史研究)
  • 日本近代文学
  • 日中比較文学
  • 日本における中国文化の受容
  • 日本映画・サブカルチャー
E-mail
minoru.katsuyama.e3[@]tohoku.ac.jp
([@]を@に変えてください)
大河原 知樹教授

大河原 知樹/教授

研究テーマ
  • 東アラブ地域研究
  • 西アジア・北アフリカの家族と人口
  • イスラーム圏のマイノリティ(キリスト教徒、ユダヤ教徒)
E-mail
tomoki.okawara.c5[@]tohoku.ac.jp
([@]を@に変えてください)
朱 琳准教授

朱 琳/准教授

研究テーマ
  • アジア政治思想史
  • 東アジア文化交流史
  • 近代日中知識人の自己認識と他者理解
  • 近代日本の東洋史学
E-mail
lin.zhu.e7[@]tohoku.ac.jp
([@]を@に変えてください)
木村 可奈子准教授

木村 可奈子/准教授

研究テーマ
  • 東アジア国際関係史
  • 東洋史(明清中国・朝鮮など)
E-mail
kanako.kimura.a3[@]tohoku.ac.jp
([@]を@に変えてください)

修士論文題目

令和5年度修了者分

  • パレスチナ難民の子どもたちの情操教育に関する現状と課題
    –ヨルダン国内のパレスチナ難民キャンプの小中学校を事例に–
  • 20世紀初頭の歴史的シリアにおける女性をめぐる議論
    –女性雑誌『ハスナー』に見る「女らしさ」–

令和4年度修了者分

  • 作中人物の容貌描写を手掛りとした中国古典小説の研究
    –外観と性格の関連性を中心に–

令和3年度修了者分

  • 松本亀次郎の中国認識
    –中国人留日学生教育とのかかわりを中心に–
  • 戦時下日本の回教調査・研究
    –大日本回教協会を中心に–
  • 夏目漱石と魯迅の作品における女性観・恋愛観の比較研究
    –『それから』と『傷逝』を中心に–
  • 中国における少数民族の教育問題
    –2000年以降の回族、モンゴル族、朝鮮族を中心に–
  • 松枝茂夫『紅樓夢』翻訳をめぐる考察
    –その翻訳過程と受容史的意義を中心に–
  • 入宋僧・成尋による日宋交流の研究
    –『参天台五臺山記』を中心に–

博士論文題目

令和5年度修了者分

  • 張 蕊
    周作人の女性思想に関する考察
    (A Study on Zhou-Zuoren’s Views of Women)
  • 曽 小蘭
    創造社に見る日中間の文化越境交流について –プロレタリア文学を中心に–

令和3年度修了者分

  • 大谷 亨
    無常鬼の研究
    –〈精怪〉から〈神〉への軌跡–

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