
国際環境資源政策論講座
Division of International Environmental Resource Policy Studies
国際環境資源政策論講座とは
世界の経済成長や人口増加に伴い、気候変動や生態系の破壊、自然資源の枯渇といった地球環境問題はますます深刻化しています。国際環境資源政策論講座では、学際的・国際的な視点に重きを置きながら、地球環境問題の解決に資する知識の創出と人材の育成に当たっています。
当講座の第一の特色は、「総合科学的アプローチ」です。環境問題の多くは、気象や生態系などの自然科学的な現象に、経済システムや政治システム、人口動態、さらには社会規範や文化などが複雑に絡み合う形で発生しています。したがってその解明には、環境科学、生態学、工学、経済学、心理学等の知識を駆使し、問題を多面的に検討する総合科学的アプローチが必要になります。
第二は、「国際的視野の重視」です。各国・地域で生じている環境問題の多くは、グローバリゼーションによって相互に有機的につながっています。また、同じ問題でも、その国・地域の経済状況や文化的背景によって立ち現れ方が全く異なることもあります。そのため、当講座では、海外の大学や国際協力機関との連携、国際共同研究の実施などを通じて、常に国際的視野から改善策を模索しています。
第三は、「実践の重視」です。アプローチは様々ですが、当講座の最終目標は、現実の問題の解決にあります。そのため、当講座では、政策の実務経験が豊富な教員を配するほか、環境問題に取り組む企業との連携や地域の協力を得ながら現場重視の姿勢で研究・教育活動に当たっています。
修士論文題目
令和5年度修了者分
- 大都市部の高齢化地区における居住意思決定構造
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Public Endorsement of China’s Social Credit System and Its Unexpected Impacts:
A Qualitative Study Using Semi-structured Interviews
令和4年度修了者分
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The Role of Disaster Memorial Facilities in Disaster Risk Reduction:
Experiences from the Tohoku Region in Japan -
A Study on the Promotion of Cooperative Behavior in Local Communities through Recalling Place Memory
(場所の記憶の想起による地域コミュニティにおける協力行動の促進に関する研究)
令和3年度修了者分
- 観光地選択における意思決定方略
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The Behavioral Mechanisms of Staying at Home in the COVID-19 Pandemic:
A Comparison in Four Countries - Parents’ Knowledge Sharing Behavior of Child-Rearing Information on Social Media
博士論文題目
令和5年度修了者分
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安 思奕
潜在的限界地区における居住意思決定のメカニズム解明 –心理的側面に着目した定住促進策の提案–