多文化共生論講座

Division of Multicultural Coexistence Studies
多文化共生論講座

多文化共生論講座講座とは

グローバル化が進んでいる現代社会においては、人や物の国際的な移動が活発化し、多様な文化の接触の機会が増加しています。現在、日々の生活の上で、異なる文化に関する話題のない日はないでしょう。このような状況下で、文化的背景を異にする人々の接触による民族的・文化的摩擦などのグローバル・イシューもしばしば生じていますが、これらの問題を解決し、様々な民族的・文化的背景を持つ人々の共生する社会を構築することは、国際的にも国内的にも避けて通ることのできない課題です。

多文化共生論講座では、諸文化・諸民族に関する学際的研究や比較研究を通じて、複数の民族や文化の共生が可能となる社会の実現を目指して、そのための教育・研究を行います。

講座には、専門の異なる4名の教員が所属しています。各教員の方法論は、それぞれ哲学・文学・歴史学など多様であり、事例として取り上げられる地域も広いものですが、常に「複数性」「共生」が共通のキー・ワードとなります。専門科目としては、各教員が担当する「多元文化構造論」「多元文化動態論」「多文化共生思想論」「多文化交流史」「多文化比較思想論」「多民族社会論」「多文化社会形成論」と多様な科目が用意されています。それに加えて系共通科目や多文化共生論総合演習を通じて、学生は複数民族や文化の共生社会実現という目標に近づくために幅広い観点から学び、研究を行うことができます。

多文化共生論講座講座講座の様子

専門科目

  • 多元文化構造論
  • 多元文化動態論
  • 多文化共生思想論
  • 多文化社会形成論
  • 多文化比較思想論
  • 多文化交流史
  • 多民族社会論
多文化共生論講座講座講座の様子 多文化共生論講座講座講座の様子

担当教員

佐藤 透教授

佐藤 透/教授

研究テーマ
  • 哲学・倫理学
  • 比較思想
  • 美学・芸術論
E-mail
toru.sato.c6[@]tohoku.ac.jp
([@]を@に変えてください)
坂巻 康司教授

坂巻 康司/教授

研究テーマ
  • 19・20 世紀フランス語圏文学
  • 日仏比較文学、文化交流史
  • 演劇理論
E-mail
koji.sakamaki.a8[@]tohoku.ac.jp
([@]を@に変えてください)
佐藤 雪野准教授

佐藤 雪野/准教授

研究テーマ
  • 中欧地域研究
  • チェコスロヴァキア史
  • ナショナリズム
E-mail
yukino.sato.b3[@]tohoku.ac.jp
([@]を@に変えてください)
目黒 志帆美准教授

目黒 志帆美/准教授

研究テーマ
  • エスニック・マイノリティの歴史
  • アメリカ史
  • ハワイ史
E-mail
shihomi.meguro.b2[@]tohoku.ac.jp
([@]を@に変えてください)

修士論文題目

令和5年度修了者分

  • ベルリンの壁構築による東ベルリン境界地域の住民移動
  • 九鬼周造の「いき」論形成過程に関する研究
  • 是枝裕和の映画における「食事の場面」の意味

令和4年度修了者分

  • 宮崎駿が創る「架空世界」におけるファンタジーの物語構造
    –トールキン「第二世界」理論を踏まえて–
  • EU国境政策と欧州右翼ポピュリスト政党の台頭
    –イギリス独立党の事例を中心に–

令和3年度修了者分

  • ボリビアのコロニアオキナワにおける沖縄県系移民2世以降の言語継承
    –教育環境と文集から読み取る言語変遷–

博士論文題目

令和3年度修了者分

  • 冨川 多佳子
    産業革命期イングランドにおける「ジプシー」関連法の近代化
  • 于 晶
    日本における新しい葬制に関する研究
    –樹木葬・海洋葬を中心に–
  • 島貫 悟
    柳宗悦とウィリアム・モリスの比較思想研究
    –工藝論と宗教観・自然観の繋がりを中心に–

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