東北大学・北京大学国際共同教育ワークショップ(報告)
東北大学・北京大学国際共同教育ワークショップが、2016年6月20日(月)に開催されました。
この事業は2011年2月に第1回目を開催して以来、これまで4回にわたって両大学で開催してきましたが、今回は、学際研究重点プログラムに採択された「国際的視野に立った日本語・日本研究共同教育プログラム」の一環として、文学研究科との共催で行われました。北京大学からは2名の教員と5名の大学院生が来学し、国際文化研究科および文学研究科の教員・大学院生と活発な討論を行いました。
以下は、当日の発表プログラムです。
プログラム:左教室(歴史・文化)
10:30 開会の挨拶 (柳原)
第1セッション(司会 クラウタウ)
10:40-11:10 暴鳳明(北京大学D2)「日本仏教系新宗教について――阿含宗と創価学会を中心に」
11:10-11:40 陳宗炫(文学研究科D3)「信仰形態の変容に関する宗教社会学的研究――韓国の天理教を手がかりに」
11:50-12:20 楽星(国際文化研究科M1)「日露戦争期における柳沢政太郎の教育論」
12:20-12:50 時秋(北京大学D1)「空海と道教――『三教指帰』における道教思想」
第2セッション(司会 安達)
14:00-14:30 鄺知硯(国際文化研究科M2)「『三匹の侍』から『辺城三侠』への転換――リメイク映画から見る香港の新派武侠映画における日本映画の影響――」
14:30-15:00 松岡祐也(文学研究科D2)「日本における歴史地震研究について――熊本地震をめぐる言説の問題点」
15:00-15:30 メスロピャン・メリネ(国際文化研究科D2)「ダイアナ・アプカーの人道的活動のための人的ネットワーク――アメリカと日本のネットワークを中心に――」
第3セッション(司会 劉)
15:45-16:15 カロリーナ・パテラ(文学研究科D1)「年中行事としての疱瘡習俗に関する一考察――南九州における疱瘡神信仰と伊勢講の関連を中心に――」
16:15-16:45 宣芝秀(文学研究科D3)「伊藤仁斎における「善」の認識 ――明末思想との比較を通じて――」
16:45-17:15 武曉桐(国際文化研究科D2)「民国初期の日刊紙『晨報』の性格について――機関紙から商業紙へ」
プログラム:右教室(言語)
10:30 開会の挨拶 (小野)
第1セッション(司会 ナロック)
10:40-11:10 王国強(北京大学D1)「「させてあげる」の構文的、意味的特徴分析――その格体制的分析をもとに――」
11:10-11:40 佐川郁子(国際文化研究科D2)「日本語における格助詞『ヘ』の通時的機能拡張」
11:50-12:20 檜山祥太(国際文化研究科D2)「「鼻は象が長い」構文における意味関係の再考」
12:20-12:50 袁暁犇(文学研究科)「語彙概念構造からみた複合動詞の多義形成――「舞い込む」を例として」
第2セッション(司会 小野)
14:00-14:30 菊地恵太(文学研究科)「日本における略字「仏」の使用拡大――「位相字体」の観点から」
14:30-15:00 袁青(国際文化研究科D3)「日本のドラマに付された中国語字幕に見られるポライトネスの翻訳戦略」
15:00-15:30 徐涵(北京大学M1)「日本漢字音における入声音の研究――唇内入声音を中心に」
第3セッション(司会 翁)
15:45-16:15 崔盼盼(国際文化研究科D2)「動補構造の動詞コピーによる拡張に関する一考察――構文文法の観点から」
16:15-16:45 台期霖(北京大学M1)「主語文と主格文の音響的特徴の相違点の考察――極性が肯定の場合における発話音声の音響分析を中心に――」
16:45-17:15 大槻くるみ(国際文化研究科D3)「上代から現代にかけての短歌の <われ> の明示頻度と主観性の変化」