第5回 東北大学国際文化学会

2009年度講演会

平成21年1月14日(水)15時00分〜16時30分
東北大学川内北キャンパス
マルチメディア教育研究棟6F大ホール


演題
《中国の鉱業と農業と環境が同時に良くなってほしい》
大村プロジェクトにおける国際交流
—中国山西省嵐県の農業調査を通じて感じた人・技術交流の意味—
講師
伊藤 豊彰氏
東北大学大学院農学研究科付属複合生態フィールド教育研究センター・准教授

講師プロフィール

専門は土壌学および農業における環境科学。東北大学大学院農学研究科複合生態フィールド教育研究センター(旧附属農場)において、土壌肥沃度の解明、水 田から発生する温室効果ガス(メタン)の発生抑制、環境汚染の少ない家畜ふん堆肥の活用技術、生産と生物保全を調和させる技術(冬期湛水・有機水稲栽培な ど)に関する研究を行っている。農学博士。


<講演要旨>

伊藤豊彰氏は東北大学学際科学国際高等研究センターのプログラム研究のメンバーとして、中国山西省の農業を調査し、また土壌学 および環境科学の見地から技術提案も行ってこられた。プロジェクトには、中国から東北大学国際文化研究科にやって来た留学生や東北大学文学部から北京大学 に留学している学生も技術通訳として参加しており、また民間技術者による情熱的な技術指導も大きな役割を果たしている。彼らの活躍をも含めて、山西省の農 業調査を通して見てきた人と技術の国際交流、そしてその意味について、専門である土壌学や環境科学の解説を交えつつお話しいただく。