研究スタッフ紹介

木村 可奈子

 

東アジアの国際関係の歴史の実相をさぐる

 

アジア・アフリカ研究講座

准教授
博士(文学)

― 研究の内容を教えてください。

主に16-18世紀の東アジアの国際関係の歴史を研究しています。前期代の東アジアでは中国を中心とした国際秩序が存在していたとされていますが、実態面ではまだまだ分かっていないところが多く存在します。すぐれた実証的な研究は多く存在しますが、一国史的視点から行われることが多く、東アジア全体でどのような関係が持たれていたのかがなかなか見えてきません。わたしは特に多国間の関係に着目しながら東アジアの国際関係の全体像を考えたいと思っています。

研究のキーワード

東アジア 国際関係史

主な著書・論文など

【著書】
『東アジア多国間関係史の研究 十六―十八世紀の国際関係』思文閣出版、2024年。

【論文】
「日本の琉球侵略後の明の對日警戒」『東洋史研究』80(2) 、2021年。
「日本のキリスト教禁制による不審船転送要請と朝鮮の対清・対日関係-イエズス会宣教師日本潜入事件とその余波」『史学雑誌』124(1) 、2015年。
「明の対外政策と冊封国暹羅―万暦朝鮮役における借暹羅兵論を手掛かりに」『東洋学報』 92(3) 、2010年

など。

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