研究スタッフ紹介

和田 萌

 

グローバル共生社会研究系

国際政治経済論

助教
博士(人間・環境学)

― 研究の内容を教えてください。

多様なバックグラウンドを持つ人々が国境を越えて移動するという現象が、国際政治にどのような影響を及ぼすのかについて研究しています。特に、それらを国際関係論の枠組みを用いて分析することを試みています。また移動現象だけでなく、移動先の国に定住した人々の織り成すコミュニティが持つ作用にも着目しています。現在はフランスを事例として研究を進めていますが、ヨーロッパ全体の状況にも関心を持っています。

― その研究を始めたきっかけは何ですか。

国際政治に漠然と興味を持つようになった最初のきっかけは、テレビに映る9.11同時多発テロの映像に衝撃を受けたことだったように思います。その後、大学では国際政治学を専攻し、フランスに留学していた頃、パリで同時多発テロが発生しました。こうした経験から、国家以外のアクターが国内外にどのような影響を与えるのか、深く理解したいと思うようになりました。

研究のキーワード

国際関係論、人の移動と安全保障、欧州・フランスの移民政策

主な著書・論文など

主な論文
「フランスにおける安全保障化の実践 ―政治的資源としてのライシテの動員―」『人間・環境学』 第30巻 (2021年)
‘Le rapport État-religions au Japon et ses portées juridiques’, Revue du droit des religions, vol.11 (2021)
『移民を排除する安全保障』(勁草書房、2023年)

東北大学研究者紹介

https://www.r-info.tohoku.ac.jp/ja/228efeb926961a622ec957e986bf943e.html

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