東北大学SDGsシンポジウム 持続可能な開発目標(SDGs)の達成とグローバル人材【結果報告】

photo: Hudsön

シンポジウム結果報告

持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、グローバル人材の育成という観点から、日本として、政府として、あるいは大学、地域、企業、市民として何ができるか、とりわけ、東日本大震災など災害の経験も踏まえ、世界にどのような発信ができるか。2018年12月21日、河野太郎外務大臣をはじめ、最先端で活躍する講演者が仙台に集い、産学官地域のそれぞれの立場から熱い議論を繰り広げました。

基調講演

写真:河野 太郎
河野 太郎こうの たろう 外務大臣、衆議院議員
  • この変革の時代に何を未来に求めるのか―その問いに対する答えの一つがSDGsだ。
  • SDGsの推進を通じて、豊かで活力ある未来像を世界に先駆けて示していきたい。
  • 気候変動による自然災害の激甚化の中で、世界の強靭性・レジリエンスを高めていくために、東北の力が必要
河野氏からは、同日午前に開催された「SDGs推進本部」第6回会合において決定された「SDGsアクションプラン2019」を含めた、SDGsに関する最新の政府の取組が紹介されました。河野氏は、SDGs実現のためには、国民「一人ひとり」がSDGs推進に取り組むことの重要性を強調しました。 また、東北地方における防災の取組が世界の範となるとの考えを示しつつ、東日本大震災からの復興に政府として全力を尽くしていく旨述べました。 さらに、SDGs実現には未来を担う「次世代」の参画が不可欠として、「次世代」による積極的な貢献と、「東北から世界へ」を目指してほしいとして国際機関をはじめとするグローバルな舞台で一人でも多くの人材が活躍することへの期待を表明しました。 外務省結果報告ページ
写真:国谷 裕子
国谷 裕子くにや ひろこ キャスター、東京藝術大学理事/慶応義塾大学特任教授
  • 一つの課題に対して一つの解決策ではなく、様々な問題が根っこで関連しながら発生していることを理解し、統合的な解決策を生み出していこうというSDGsの発想に感銘を受けた。
  • SDGsは2030年の理想の世界を描く希望の目標であると同時に、地球に対してこれはやってはならないというリストでもある。都合のいいところだけ取り組む”いいとこどり”は許されない。
国谷氏は、キャスターとして抱いていた葛藤の中でSDGsに出会い、それに関わるようになった経緯、そして、SDGsを進める国内外のプレイヤーたちの言葉を紹介しながら、SDGsの根底にある理念や危機感、今後歩むべき道について訴えました。 とりわけ、「地球は人間なしでも存続できるが、人間は地球なしでは存続できない」というアミーナ・モハメド国連事務総長特別顧問の強い危機感に衝撃を受けたことや、「誰一人置き去りにしない」「我々は地球を破壊から救う機会を持つ最後の世代になるかもしれない」というSDGsの理念の大きな2つの柱を紹介しました。 また、責任がないにもかかわらず気候変動によって深刻な影響を受ける人々に向き合う環境正義(climate justice)の考え方や、Transforming our worldの発想のもと、豊かさの考え方自体を変えなくてはならないことなどを訴えました。
国谷 裕子(くにや ひろこ) 米ブラウン大学卒。NHK衛星放送「ワールドニュース」のキャスターを経て、1993年から2016年までNHK「クローズアップ現代」キャスター。現在、SDGsの取材・啓発活動を行なっている。自然エネルギー財団理事、国連食糧農業機関親善大使も務めている。02年菊池寛賞、11年日本記者クラブ賞受賞。著書に「キャスターという仕事」(岩波新書)。
写真:今村 文彦
今村 文彦いまむら ふみひこ 東北大学災害科学国際研究所所長・教授
  • 今は食べてばかりで這い回ることしかできないが、さまざまな経験を積んで成長して、将来は美しい存在になる“はらぺこあおむし”のように、始まったばかりの災害科学は必ず将来大きな役割を果たす。
  • これからのグローバルリーダーには、”金平糖型人材”が必要。コミュニケーション、倫理性、国際性などさまざまな要素をバランスよく持つ。
今村氏は、東日本大震災を振り返りながら、当時、科学に何ができなかったのか、そしてこれから何ができるのかを議論しました。 特に、東日本大震災が、それまでに得られていたデータからは十分に説明ができなかったこと、また、地震・津波・土砂崩れなどが重ね合わさりながら被害が拡大するカスケディアンタイプの複合災害であり、従来の科学の対応では不十分だったことを示しました。 その上で、災害科学国際研究所の取り組みを紹介しながら、今までのローカルな経験を超え、国境を超える災害にグローバルに対応していくこと、また、いかなるリスクにも対応できる安定的で安心なシステムの構築を目指すことなどを訴えました。
今村 文彦(いまむら ふみひこ) 東北大学大学院博士後期課程修了。同大学院工学研究科附属災害制御研究センター助教授,同教授を経て、2014年より現職。専門は津波工学・自然災害科学で、津波被害の軽減を目指し、津波予警報システムの開発や太平洋での防災対策等の研究を数多く実施。津波数値技術移転国際プロジェクトTIMEの代表。中央防災会議専門調査会委員,東日本大震災復興構想会議検討部会等。主な受賞は、NHK放送文化賞(平成26年),文部科学大臣表彰(科学技術振興部門,平成27年)。
写真:末吉 竹二郎
末吉 竹二郎すえよし たけじろう 国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)特別顧問、 公益財団法人自然エネルギー財団副理事長
  • SDGsとパリ協定が生まれた2015年は、第二次世界大戦後もっとも重要な年であった。21世紀をリードするのはSDGsとパリ協定。
  • 2015年以降、SDGsとパリ協定を実現するための、創造的破壊(innovative disruption)をめぐる新たな国際競争が始まっている。
  • SDGs世代の人材には、見えないものを見る力が必要。同時代の世界の遠いところ、将来のこと、そして他の生き物のことを考える力。
末吉氏は、世界の様々な先端的な挑戦を紹介しながら、SDGsとパリ協定を実現するための新たな国際競争が始まっているとの時代認識を示しました。そこでは、新たなものを生み出すために今あるものを壊す、創造的破壊(innovative disruption)が繰り広げられます。 金融の世界では、SDGs実現に向けた95兆ドルの新たなビジネスチャンスをめぐる争奪戦が始まっていることや、SASB(米国サステナビリティ会計基準審議会)やTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の動きが今後影響力を持つであろうことが紹介されました。 また、NSA(非国家主体)である我々自身こそがSDGs実現の主役であることや、SDGs時代のグローバル人材に求められる素養が何であるかを訴えました。さらに、日本は、ルール作りに参加せずに細かい字句の訂正だけを迫る従来のやり方を改め、先んじて世界に呼びかけてリーダーシップをとることが求められると訴えました。
末吉 竹二郎(すえよし たけじろう) 長年の金融界での経験をバックに「金融と地球環境問題」をテーマに、金融のあり方やCSR経営などについて、講演、講義、著書などで啓もうに努める。

パネルディスカッション

後半のパネルディスカッションでは、国際協力機構(JICA東北)所長の須藤勝義氏のコーディネートのもと、国際援助機関、地域、市民、企業、大学それぞれの現場での取り組みやグローバル人材育成のヒントについて議論しました。

写真:須藤 勝義
須藤 勝義すとう かつよし 国際協力機構(JICA東北)所長
  • SDGsの17番目の目標は”パートナーシップでの目標達成”。さまざまな主体がお互いに力を出し合うには人材育成が不可欠。
  • 青年海外協力隊を通じたグローバル人材の育成を自負している。
はじめに、コーディネーターである須藤氏から、パネルディスカッションの趣旨や狙いが説明されました。 また、須藤氏自身からも、国際援助機関としてのJICAのSDGsの取り組みが紹介されました。とりわけ、SDGsの”主流化”に向けた日本国内での取り組みや、海外青年協力隊の派遣を通じたグローバル人材の育成について説明がありました。
須藤 勝義(すとう かつよし) 理学修士(水・環境管理)。専門は水と衛生。1987年、現在のJICAの前身である国際協力事業団に入団。入団後、ブラジル事務所、社会開発協力部等において、主にアフリカ・中南米に対する協力プログラムを担当。2010年から2013年まで、地球環境部において全世界の水・衛生分野の協力を総括。その後モザンビーク事務所長をつとめた後、2017年8月より現職。
写真:渥美 巖
渥美 巖あつみ いわお 宮城県東松島市長
  • 復興のその先を見据えながら、地域におけるSDGsの取り組みの範となるような地方創生を進めていく。
  • 震災前は市に国際的な取り組みはほとんどなかったが、海外の人々からの恩を返したいとの思いで、震災・復興の経験を伝えるさまざまな取り組みを進めている。また、こうした取り組みの経験を通じて、市の職員や子どもたちがグローバルな視点に触れ、成長していく。
渥美氏は、本年6月に内閣府から「SDGs未来都市」の認定を受けた東松島市の取り組みについて紹介しました。 東松島市は、これまでも”創造的復興”を目指す復興まちづくり計画を中心に復興を進めてきました。今後は復興の先を見据え、SDGsの手法も取り入れながら、2030年までに、子ども・若者・高齢者の各世代がそれぞれの立場で活躍できる”全世代に住みよいまち”を実現します。 また、震災を契機にフィリピン、インドネシア、デンマークなどとの国際的な交流や協力関係に取り組んでいること、また、そうした国際事業の過程で、市職員や子どもたちがグローバル人材として成長していることを紹介しました。
渥美 巖(あつみ いわお) 1966年石巻商業高等学校卒業、矢本町役場入庁、財政課長補佐、総務課長補佐、議会事務局長、1995年1月依願退職。1995年4月宮城県議会議員(桃生郡定員3)初当選(47歳)。以来連続当選(6期)。第35代宮城県議会副議長 2013年12月~2015年11月。2017年4月東松島市長就任。震災復興の加速・完結と心の復興や企業誘致による働く場所の創造で地方創生と若人が集うまちづくりを基本スタンスとして、復興のモデル市を目指す。
写真:辰野 まどか
辰野 まどかたつの まどか 一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)代表理事
  • グローバル・シチズンシップとは、“世界をよりよくする志”のこと。
  • SDGsは”叶ってほしい”目標ではない。高校の頃に国際会議で出会ったおばあちゃんに、「何言ってるの、あなたがやるんでしょ!」と今も叱られている気持ちでいる。
  • GiFTのプログラムでは、世界とつながる前にまず自分自身とつながることを大切にしている。その先に、世界とのつながりが見えてくる。
辰野氏は、17歳の時に母の勧めで参加した国際会議での体験を契機に、グローバル教育の世界に飛び込んだ経緯や、GiFTのグローバル教育の取り組み、そしてその中でGiFTが大切にしている考え方を紹介しました。 GiFTでは、「自己を知る、受け入れる」「相手を知る、受け入れる」「共に取り組み、創る」「社会に参画し、還元する」という4つのステップを通じてグローバル・シチズンシップを育んでいます。 この中で、特に「世界とつながる前に、まず、自分の思いとつながる」というプロセスを大切にしています。心のどこかで感じているモヤモヤ、ドキドキ、ワクワクを見つめ、何が起きているのか、なぜ自分は海外に出たいのか、なぜ学ばなければならないのか、どんな人生を送りたいのかを考えます。自分を振り返り理解し、自分自身を受け止めることが、多様性あふれるこれからの地球社会において自分の軸を持ち生きるために不可欠です。 一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)
辰野 まどか(たつの まどか) 17歳の海外体験をきっかけに、大学時代に世界100都市以上を訪れ、様々なグローバル教育を体験。コーチングファーム勤務後、米国にて異文化マネジメント修士号取得。2012年末にGiFTを設立し、現在は「トビタテ!留学JAPAN」高校生コース事前事後研修や7カ国を舞台にしたSDGs海外研修等、中学〜企業を対象としたグローバル・シチズンシップ育成に関する研修、講演、プロデユース等を行っている。「持続可能な開発のための教育(ESD)円卓会議」委員, 東洋大学食環境科学研究科客員教授。
写真:藤井 史朗
藤井 史朗ふじい しろう MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社取締役 副社長執行役員 グループCFO
  • レジリエントでサステナブルな社会を実現するために何が必要なのかを考える中で、SDGsと出会い、これを会社の道しるべにしようと決めた。SDGsを経営のど真ん中に置く。
  • 事故が起きた時にお金を払うだけが保険の役割ではない。大切なことは、リスクがあることを伝えること。
藤井氏は、保険のビジネスモデルを例に、企業がSDGsに取り組むことの意味について論じました。 保険の役割は、事故が起きた時にお金を払うことだけでなく、むしろ大切なことは、リスクがあることを伝えること、――そしてその上で、できるだけリスクが起きないように、起きてもできるだけ被害が小さくなるようにするにはどうすればよいのかを考えること。したがって、社会的課題の解決に取り組むことこそが、保険のビジネスモデルの中核にあります。 MS&ADホールディングスでは、SDGsを会社の道しるべにすべく、これを中期経営計画の中核に据えました。藤井氏は、こうしたビジョンを従業員一人ひとりに浸透させ、同時に人材の育成を図るための様々な取り組みなどについて紹介しました。
藤井 史朗(ふじい しろう) 1979年4月大正海上火災保険株式会社(現三井住友海上火災保険株式会社)入社。経営企画、商品業務、損害サポート、営業、システム・事務等の業務経験を有する。三井住友海上火災保険株式会社常務執行役員を経て、2014年MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社取締役専務執行役員に就任、2016年から現職。グループCFOとして、総合企画部、広報・IR部、グループ事業支援部、海外生保事業部、IT企画部、国際管理部、監査部を担当。
写真:劉 庭秀
劉 庭秀ゆ じょんす 東北大学大学院国際文化研究科教授
  • 「東北大学ビジョン2030」に基づき、社会とともにある大学として、多様なセクターとのパートナーシップのもと、新たな社会価値を創造し、未来を拓く変革を先導。
  • 「東北大学版SDGs」では、持続可能な社会の実現に向けた課題解決型プロジェクト「社会にインパクトある研究」などを推進。
  • SDGsに貢献するグローバル人材の育成向けた新しい教育プログラム「グローバルガバナンスと持続可能な開発プログラム」が来春スタート。
劉教授は、大学におけるSDGs教育の重要性と今後の方向性について論じ、社会との連携を強化するとともに、学際的な知識と実践的な能力を備えた人材を育成することが重要であることを説明しました。 具体的な取り組みとして、2019年4月からスタートする「グローバルガバナンスと持続可能な開発プログラム」や、MS&ADホールディンス提供による寄附講義、国内外でSDGs実現に向けて活躍する修了生の事例を紹介しました。
劉 庭秀(ゆ じょんす) 韓国出身。1999年筑波大学大学院社会工学研究科博士課程修了。民間企業の環境コンサルタントを経て、2000年に東北大学大学院国際文化研究科助教授、2016年より現職。専門は都市・環境政策学で、廃棄物管理とリサイクル、資源循環型環境システムに関する研究、特に自動車リサイクルの国際比較研究を多数実施。2008年に「アジア自動車環境フォーラム(Asian Automotive Environmental Forum: AAEF」を立ち上げ、2009年より同フォーラム日本事務局代表。廃棄物資源循環学会東北支部幹事長、韓国資源リサイクリング学会理事。

プログラム

主催者挨拶

大野 英男 東北大学総長

第一部 基調講演

河野 太郎 外務大臣、衆議院議員
国谷 裕子 キャスター、東京藝術大学理事/慶応義塾大学特任教授
今村 文彦 東北大学災害科学国際研究所所長・教授
末吉 竹二郎 国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)特別顧問、公益財団法人自然エネルギー財団副理事長

第二部 パネルディスカッション

須藤 勝義 国際協力機構(JICA東北)所長
渥美 巖 宮城県東松島市長
辰野 まどか 一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)代表理事
藤井 史朗 MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社 取締役 副社長執行役員 グループCFO
劉 庭秀 東北大学大学院国際文化研究科教授

閉会の挨拶

小野 尚之 東北大学大学院国際文化研究科長・教授

持続可能な
開発目標(SDGs)って?

2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に基づく、2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むものであり,日本の政府や企業も積極的に取り組んでいます。

外務省ウェブサイト(ジャパンSDGsプラットフォーム) 画像:Sustainable Development Goals 世界を変えるための17の目標

本シンポジウムについて

東北大学大学院国際文化研究科では、持続可能な開発に向けた人材育成や知の創出に資するため、2019年度より、新たに「グローバルガバナンスと持続可能な開発プログラム(G2SD)」を開講するとともに、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社より寄付金を受け、寄付講義の開講を予定しています。本シンポジウムは、これを記念して開催したものです。

ロゴ:グローバル・ガバナンスと持続可能な開発プログラム(G2SD)

グローバルガバナンスと持続可能な開発プログラム(G2SD)は、東北大学大学院国際文化研究科が提供する新しい学際プログラムです。グローバルガバナンスと持続可能な開発という相互に連関した人類の共通課題に立ち向かう能力を、批判的な理論検証と問題解決型の研究を通じて育成します。

グローバルガバナンスと持続可能な開発プログラム(日本語サイト:本サイト) グローバルガバナンスと持続可能な開発プログラム(英語サイト)※現時点では日本語サイトへ

開催概要

日時 2018年12月21日 (金) 13:00〜17:30
場所 仙台国際センター・桜
定員 700名
参加費 無料
主催 東北大学, 東北大学大学院国際文化研究科
共催 MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社, 東北大学災害科学国際研究所
後援 内閣府地方創生推進室, 外務省, 文部科学省, 環境省, 東北経済産業局, 宮城県, 仙台市, 東松島市, 国際協力機構, 河北新報, MS&ADインターリスク総研
チラシ類 チラシポスター

お問合せ

国際文化研究科グローバルガバナンスと持続可能な開発プログラム担当
g2sd@* (*はintergreen.jpです)