研究者紹介 佐野 正人

 

地域文化研究系

国際日本研究講座

佐野 正人  准教授

― 研究の内容を教えてください。

主に近代の東アジアの人的・知的な交流をめぐって研究を進めてきました。近代の東アジアは葛藤や戦争の時期をはさみながら、実に多様で豊かな人的交流や知的交流が行われてきました。特に近代の初期においては魯迅が仙台に留学し「文学」に開眼したり、また朝鮮の李光洙がやはり東京留学で「近代文学」を受容するなどの多くの知的ドラマが生まれています。そのような知的・文学的な生産性をもった空間として近代の東アジアは捉えられるべきだと考えています。 具体的には(1)1920年代~1930年代の朝鮮から日本に渡った韓国の文学者たちの研究(九人会というモダニズム文学者の団体に所属していた李箱・金起林・鄭芝溶などの詩人たちが中心)(2)京城帝国大学・台北帝国大学などでの文学研究のあり方(佐藤清・崔載瑞などが中心)(3)戦後の韓国・日本・中国での文学や映画の比較研究(4)21世紀に入ってからの東アジアでの大衆文化の交流(韓流・日流・華流)などがテーマとなってきます。 学問分野としては「比較文学」「比較文化」の研究ということができます。

研究のキーワード

東アジア、人的交流、韓国、中国、比較文学、比較文化、韓国映画、韓流、華流

主な著書・論文など

〈主な著書・論文など〉

「一九三〇年・東京・上海・京城」 、 『比較文学』第三十六卷、(1994)

「韓国モダニストの小説的実験――李箱の限界的テクストをめぐって、付・「終生記」翻訳――」、 『山形女子短期大学紀要』第二十七集、(1995)

「翼を失った李箱――李箱の日本、李箱の東京――」、『山形女子短期大学紀要』第二十八集、(1996)

「旅をする文学――明治三〇年代日本文学と東アジアネットワーク――」.『日本近代文学』,第58集,(1998)

「<移動>する文学――明治期の「移植民」表象をめぐって――」.『日本近代文学と西欧 比較文学の諸相』(翰林書房),(1997)

「フィールドとしてのアジア/文学」.『国文学 解釈と教材の研究』,第49(第6),(2004)

「京城帝大英文科ネットワークをめぐって――植民地期韓国文学における「英文学」と二重言語創作――」、 『国際文化研究科論集』第16号、(2008)

「李光洙小説に現れた視覚性の問題――近代文学の始まりと「外部」的な視線――」(韓国語論文)『韓国現代文学研究』34集、(2011)

「李箱の詩、李箱の日本語――メディアとしての/むきだしにされた日本語――」『戦間期東アジアの日本語文学』、勉誠出版、(2013)

(翻訳)『鄭芝溶詩集』 (鄭芝溶詩集翻訳委員会編、花神社),(2002)

東北大学研究者紹介

http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/0618c68de66cbd4d37f84c029f310119.html

前の画面に戻る >>

Page Top