研究者紹介 鈴木 道男

江戸時代の博物学の成果を明らかにし、それを現代に生かす研究

 

地域文化研究系

国際日本研究講座

鈴木 道男  教授 【 博士(国際文化) 】

― 研究の内容を教えてください。

鳥類を中心に、江戸時代の博物学的文献を調査し、その学問的成果を適切に評価し、現代の生物学などに生かそうという試みです。同時に、様々な身分に亘った江戸時代の博物学者たちの様々な活躍にも目を向けています。西洋には、植民地の「在庫目録」作成という要請から、記載の学としての博物学が発展しましたが、西洋以外で万物の網羅的記載を目指す学が展開したのは江戸時代の日本だけらしいことはあまり知られていません。この独自の博物学の研究から、史学に寄与できることもあります。

― その研究を始めたきっかけは何ですか。

私は長く、私的に鳥の研究をしており、日米ソ(ロシア)の諸機関と共同で、シジュウカラガンという絶滅に瀕したガンの一種の羽数回復に取り組む機会を得ました。この鳥の羽数減少の原因を我が国の文献から探し出すことはできないか、という視点で江戸時代の鳥類図鑑に接したのですが、その際に現在の主要な研究テーマの一つである『観文禽譜』に出会ったことが、江戸博物学にのめり込むきっかけになりました。

― はじめに研究者を目指そうと思ったきっかけはどのようなことですか。

理学部物理学科に入学した時はオーロラのサブストームに関する研究に強い関心がありました。ドイツ語を勉強しすぎたために大学院に進むときに文学研究科に舵を切りなおした際には、北ドイツの低地ドイツ語文学の研究と低地ドイツ語そのものの研究を、そして文学部附属日本文化研究施設に助手として配属されてから、日本研究の義務を負うことになって、上記のきっかけで現在の研究に手を染めました。同時に日本文学の研究にかかわることにもなりました。

研究のキーワード

江戸博物学

主な著書・論文など

堀田正敦著・鈴木道男編著『江戸鳥類大図鑑』平凡社、2006年刊

東北大学研究者紹介

http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/bc4d173f627b1e3602f350b88666da4c.html

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