第 2 言語教育のための e-Learning システムの開発と実践
e-Learning Systems for Second Language Education: Development, Field Test and Evaluation

三輪 譲二  ( 岩手大学工学部情報システム工学科 )
Department of Computer and Information Sciences, Faculty of Engineering, Iwate University

 

 第二言語教育において、学習者にどのようにして言語の情報を知識として記憶させるかが問題である。この解の一つとして、インターネットやマルチメディア技術を利用した e-Learing システムを学習者に提供することにより、いつでも、どこでも、だれにでも、手軽に、繰り返し学習が出来、短期記憶から長期記憶へ言語知識を統合させることができるものと考える。
  このため、これまで、 1997 年 6 月にLESSON/J (Japanese Language Education System for Speech on an On-demand Network) 、2004 年 4 月に iCampus (Integrated Campus using Advanced Multimedia Processing in a Ubiquitous Society) の 2 つの e-Learning システムを開発し、地球規模の運用実験を実施してきた。
 本講演では、第二言語教育のための e-Learing システム開発の基本的な考え方、日本語特殊拍と単語アクセント、中国語有気・無気音などの音声言語のリスニング法と発音評価法、運用実験で得られた成果、および、今後の課題などについて説明する。