「非侵襲的脳機能画像法による高次脳機能解析」 |
近代医学を支えてきた医用画像法は光(あるいは電磁波)の応用による人体の可視化技術である。その最先端にある核磁気共鳴断層画像法( MRI )を応用することにより、全く傷をつけずに外部から人間の脳活動を観察することが可能となった。検査の原理からはじめて、その歴史的な展開を概観する。ついで感覚脱失にともなうヒト脳の著明な可塑性、即ち視覚障害者の視覚野が体性感覚(触覚)由来の情報処理に、聴覚障害者の聴覚野が視覚由来の情報処理に使われていること示す研究を例示する。 |