東北大学大学院国際文化研究科
   同 窓 会 会 報 第1号
編集・発行:東北大学大学院国際文化研究科同窓会事務局 発行日:2003年1月1日
〒980-8576仙台市青葉区川内  TEL (022)217-7549 FAX (022)217-7583 EMAIL: nt-kkdk@bureau.tohoku.ac.jp
郵便振替口座名称:国際文化研究科同窓会・郵便振替口座番号:02220-5-66621


【目次】 国際文化研究科創設10周年記念フォーラム開催/ 同窓会が設立されました/ 第2回同窓会総会と講演会のご案内/ 会費・寄付金の納入のお願い/ 会員名簿について/ 同窓会設立総会での挨拶(佐々木肇・竹中興慈)/ <新着情報> 国際文化研究科の21世紀COEプログラム「言語・認知総合科学戦略研究教育拠点」採択


 新年明けましておめでとうございます。会員の皆様には清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 国際文化研究科は、平成14年度が創設10年目に当たり、これを記念して、去る11月29日に「国際文化研究科創設10周年記念フォーラム・式典・祝賀会」がホテル仙台プラザにおいて催されました。また同日、同ホテルにて国際文化研究科同窓会の設立総会が開催され、研究科創設10年目の節目に同窓会が設立される運びとなりました。同窓会事務局では、会員の皆様に同窓会に関する案内・情報をお知らせするため、会報を発行することに致しました。

国際文化研究科創設10周年記念フォーラム開催
 研究科創設10周年の記念行事として去る11月29日に国際文化研究科創設10周年記念フォーラム「世界の中の日本研究」が外国人の日本研究者の講師の先生をお招きして、次のようなプログラムで一般市民にも公開で行われ、多数の聴衆が来場しました。山下博司教授(多元言語文化社会論講座)がコーディネータとしてフォーラム全体の企画をしました。また通訳者をジェレミー・シモンズ助教授(情報科学研究科)がつとめました。


第1部「日本とわたし、日本研究とわたし」記念フォーラム「世界の中の日本研究」講演要旨
 司会:井川真砂教授(アメリカ研究講座)
 ジョン・レント教授(テンプル大学メディア学科教授)
  「アジアのポップ・カルチャー研究と日本」
 クネヒト・ペトロ教授(南山大学文学部教授)
  「東北地方でのフィールドワーク:回顧の試み」
 カレル・フィアラ教授(福井県立大学学術教養センター教授)
  「『平家物語』成立の研究とチェコ語訳『平家物語』誕生秘話:国際的「国語学・国文学」研究の現場から」
 ピーター・ミルワード教授(上智大学名誉教授)
   'Reflections on my Experience in Japan, 1954-2002'(日本での半世紀をふりかえる)

第2部 「総合討論:21世紀の日本研究とわれわれ」
 司会:井原聰教授(科学技術交流論講座)
 これに引き続き、東北大学吉本高志総長、阿部博之前総長らの来賓を迎えて記念式典が催され、その後西澤潤一元総長、歴代の研究科長らも迎え、盛大な祝賀会が催されました。


同窓会が設立されました
 東北大学大学院国際文化研究科同窓会の設立総会は、平成14年11月29日(金)12時より仙台市青葉区ホテル仙台プラザ蔵王西の間において開催されました。司会は言語文化交流論講座後期課程修了生・金敬雄さんが担当され、最初に同窓会設立準備委員長佐々木肇先生よりご挨拶をいただいたのち、言語コミュニケーション論講座前期課程一年上田耕平さんを議長に選出して議事に入りました。
 第一議題は会則の制定で、示された会則案に出席者全員が賛成し、原案のとおり承認されました(会員名簿の末尾に掲載してあります)。次いで、会則第7条の規定に基づき国際文化研究科竹中興慈科長に同窓会会長が委嘱されました。第二議題は副会長以下の役員の委嘱で、会則第7条の規定に基づき、竹中会長より副会長、理事及び監事が次の項に示すとおり委嘱されました。
 会長以下、委嘱された役員が自己紹介を行ない、最後に竹中興慈会長より挨拶があり、設立総会は閉会となりました。設立総会での佐々木肇設立準備委員長と竹中興慈会長の挨拶は<挨拶>欄に掲載いたしました。
 初代の同窓会役員は次の10名です。同窓会の活動を軌道にのせることを目標に全力を尽くしますので会員の皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。


会長:   竹中興慈(国際文化研究科長)
副会長:  金敬雄(言語文化交流論講座後期課程修了生・福島大学助手)
      中村ちどり(異文化間教育論講座後期課程修了生・岩手大学助教授)
理事:   久能隆博(ヨーロッパ文化論講座前期課程修了生・東北学院榴ヶ岡高校副校長)
      後藤致人(アジア社会論講座後期課程修了生・岩手県立大学短期大学部講師)
      黒木暁人(言語生成論講座前期課程院生)
      川平芳夫(言語生成論講座教授)
      佐藤滋(言語生成論講座教授)
監事:     千葉正樹(アジア社会論講座後期課程修了生・東北大学付属図書館研究員)
      山口登(言語機能論講座教授)


会員名簿について
 本会報に同封して会員名簿をお送りします。設立時において判明している会員の氏名・職業・住所・電話番号を講座ごとに掲載しています。誤記等にお気づきの場合、事務局までご連絡下さい。また、連絡が取れない方が多数ございますので、ご存知の方は事務局までご一報いただければ幸いです。郵便または本会報題字欄に示してあるアドレス宛の電子メールでも結構です。
 会員名簿には、「同窓会会則」と「国際文化研究科」の10年の歩みも掲載しています。


第2回同窓会総会と講演会のご案内
 第2回総会と同窓生による研究・就職講演会を次のとおり開催いたしますので奮ってご参加下さい。なお、講演会に引き続き、国際文化研究科との共催により、平成14年度修了祝賀会が開催されます。

日時: 平成15年3月25日午後2時30分(学位記伝達式終了後。なお、時間は現時点の見込みで変更される可能性があります。後日、確定した時間を同窓会ホームページにてお知らせしますのでご覧下さい。)


場所: 東北大学国際文化研究科大会議室
講師: 金敬雄(福島大学助手)
演題: 「国立大学に就職して6年(仮題)


会費・寄付金の納入のお願い
会則第11条、12条、付則第2項に基づき、次に該当する会員の皆様に会費の納入をお願い申し上げます。
同窓会設立時に 在学中の学生会員は、入会金が免除され、会費として次の額をお納めいただくことになります。


・ 設立時前期課程一年次の学生である会員:2,000円
・ 設立時後期課程一年次の学生である会員:4,000円
・ 設立時後期課程二年次の学生である会員:2,000円
 なお、次に該当する会員の皆様は、入会金・会費とも免除となりますが、ご寄付という形でご支援を賜わることができますと幸甚に存じます。
・ 設立時前期課程二年次の学生である会員: 1口2,000円
・ 設立時後期課程三年次の学生である会員: 1口2,000円
・ 設立時既に修了されている会員: 1口5,000円
・ 現教官・元教官: 1口10,000円


 会費・寄付金とも、同封の振り込み用紙で最寄りの郵便局からお振り込み下さいますようお願い申し上げます(この用紙をご利用になりますと振込手数料が不要です)。なお、お振り込みの際に、「住所・氏名欄」に修了(在籍)講座名を付記して下さいますようお願い申し上げます。
 郵便振替口座名称:国際文化研究科同窓会
 郵便振替口座番号:02220-5-66621


ホームページ案内
 同窓会のホームページがありますのでご覧下さい。国際文化研究科のホームページからアクセスすることができます。国際文化研究科のホームページURLは次の通りです。
  http://www.intcul.tohoku.ac.jp/

 同窓会のこれからの事業について、ご意見・ご希望・ご提案等がございましたら、事務局までお知らせ下さい。郵便または本会報題字欄に示してあるアドレス宛の電子メールでも結構です。

<新着情報>

国際文化研究科の21世紀COEプログラム「言語・認知総合科学戦略研究教育拠点」採択
 文部科学省が優れた研究に予算を重点配分する平成14年度「21世紀COEプログラム」人文科学分野で本研究科が申請した研究テーマ「言語・認知総合科学戦略研究教育拠点」(拠点リーダー:堀江薫教授(異文化間教育論講座))が採択されました。朝日新聞宮城県内版では、東北大学の5件のCOEプログラムの特集を「宮城発世界:東北大・21世紀COEプログラムから」と題して行い、本研究科の記事は12月1日に掲載されました。
 拠点での活動内容の概略は次のようなものです。
 人がことばを話したり理解したりしようとするとき、脳の中で何が起こっているのかは、長い間の謎でした。それがここ10年ほどで、機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)の技術を応用して、ことばを用いるとき脳のどの部分が働いているかを画像として見ることが可能になりました。これまでの蓄積にこの技術を加味して、ブラックボックスと見なしてきた脳の中にある言語のメカニズムを明らかにしようというのが「言語・認知総合科学」です。
 もともと脳と言語の関係は、失語症などの言語障害の研究が主でした。ことばに障害がある患者を調べて、それが脳のどの部分の障害によるものかを探っていたのです。
 fMRIの技術を用いて、人がことばを理解し話すときに脳がどう動くのかがわかれば、言語障害などのリハビリ療法の改善に生かせます。高齢化が進む現在、脳を鍛えて言語障害を防ぐ方法を見つけることも求められています。
 言語と脳の関係は外国語の習得にも役立ちます。言語学では、母国語話者の直観に基づいて言語の文法や意味を分析し、言語モデルを作ってきましたが、最近はfMRI技術の応用で、文法と意味の理解は、それぞれ脳の違うところで行なわれているという興味深いデータも出てきています。新しい実験科学としての言語科学が生れつつあり、将来この分野が発展し、母国語と外国語を学ぶ時の脳の働きの違いがわかれば、国際化時代に対応できる効率的な外国語学習法を開発する道がひらかれています。
 脳のメカニズムを人工知能に応用すれば、ことばがわかるロボットの可能性も考えられます。ロボットの脳に言語機能を備えることによって、体が不自由なお年寄りが声で頼むと、面倒な操作なしで介護してくれる福祉ロボットができる日も夢ではないでしょう。
 「言語」が関連する分野はこのように言語学、心理学、医学、情報処理学など文系・理系の学問が深く関わっています。文・理の壁を越えた言語科学の研究は国際的にも珍しいのですが、国際文化研究科の言語科学研究者を中心として、これに未来科学技術共同研究センター、情報科学研究科、工学研究科、医学部付属病院などが連携して「脳の中のことば」に迫ります。


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