公開講座

第25回公開講座「国際文化基礎講座」(引き続き、申込受付中です)

東北大学大学院国際文化研究科
第25回 公開講座「国際文化基礎講座」
『世界で今 何が起きているか』

1. Poster

 

難民、移民、人口増加と人口減少、高齢化、食糧不足、砂漠化、気候変動、極右、独立運動、弾道ミサイル、経済制裁、版図拡大、グローバリゼーション、人工知能、#Me Too、…。昨今の国際ニュースで使われるキーワードは枚挙に暇がありません。この地球上では今、何が起きているのでしょうか。今年度の講座では、特に日本を取り巻く東アジアの国際関係と、地球に住む者には避けることができない食料と水資源の問題に焦点を当て考えてみたいと思います。

講義日程と各回テーマ

平成30年11月10日(土)14:00~16:20
テーマ:東アジアの国際関係と日本外交の戦略
講 師:勝間田 弘

平成30年11月17日(土)13:00~15:20
テーマ:世界の食料問題と水資源
講 師:佐藤 正弘

平成30年11月17日(土)15:35~16:35
ラウンド・テーブル
各回の講師を交えた歓談の時間を設けました。
お茶やコーヒーを飲みながら2回の講義を振り返りましょう。

*11月10日(土)は13時40分から「開講式」を行います。






国際文化基礎講座とは
平成30年度講義の要旨
平成30年度講師の紹介
これまでに開催された講座
実施要領と申込方法
キャンパス案内図・交通機関

主催 東北大学大学院国際文化研究科
後援 仙台市教育委員会


国際文化基礎講座とは

目まぐるしく変動する国際情勢、いまだに混迷を続ける日本経済、21世紀に突入していよいよ抜本的な対応を迫られる環境・資源問題、多様な宗教や文化に起因する国家間・民族間の軋轢など、私たちは、身の回りの様々な問題に直面しています。これらに対処するためには深い洞察力が求められることは、いうまでもありません。

平成5(1993)年に大学院国際文化研究科は、諸外国の言語や文化、国際的な文化の交流の意義やそれに内在する諸問題を深く理解し、高度の専門的な知識を有する研究者や実務者を養成することを目的として設置されました。さらに、平成27(2015)年にはますます加速化するグローバル化に学術的に対応すべく、本研究科は国際文化研究専攻という1専攻のもとに、地域文化研究系、グローバル共生社会研究系、言語総合研究系という3つの教育プログラムの単位を組み込んだ教育研究体制へと改編することになりました。このそれぞれにおいては自文化をも相対化できる深い異文化理解、グローバルな諸問題の解決能力とリーダーシップの養成、高度なコミュニケーション能力の涵養を目指し、その基礎の上により高度な専門的知見と能力を培うことを目標としています。

市民の皆さま・地域の皆さまと問題意識を共有しながら、歴史を紐解きつつ、現代を、そして将来を見据えていきたいと思います。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

講義の要旨

11/10(土)14:00~16:20 (休憩10分)

※13:40から「開講式」を行います。

2. Image Picture_KATSUMATA

 

東アジアの国際関係と日本外交の戦略

勝間田 弘(専門:国際関係論)






今日、東アジアの国際関係は混沌としている。この地域には多様な外交問題が山積しており、国家間の関係は緊張している。まず、北朝鮮の核開発に対しては、米国や韓国は粘り強い外交努力を続けているが、核廃棄に向けた具体的な展望は見えていない。他方、拉致問題については、日本政府は強硬な姿勢で臨んでいるが、平壌の政府が妥協する気配は一切ない。また、北方領土をめぐっては、安倍政権はプーチン大統領に対して積極的な外交攻勢をかけているが、返還の目処は立っていない。さらに、竹島や尖閣といった問題については、日中韓それぞれが独自の対応を模索しているが、根本的な問題解決には程遠い現状がある。

このような状況下で、日本は何をするべきなのか。どのような外交戦略により、いかなる国益を追求するべきなのだろうか。日本とは、ある意味で特殊な国家である。この国は、憲法の制約により海外で軍事力を行使できない。また、歴史的な問題を抱えているため、近隣諸国と友好的な関係を築きにくい。これらを背景に、日本には、より独創的な外交戦略が求められるといえよう。この講義では、東アジアの国際関係と日本外交の戦略について、多角的な視点から包括的にアプローチする。





 11/17(土) 13:00~15:20 (休憩10分)

MATERNAL & INFANT MORTALITY IN DEVELOPING COUNTRIES
Photo by「United Nations Photo」

世界の食料問題と水資源

佐藤 正弘(専門:環境経済学)






20世紀後半、私たち人類は、「緑の革命」を通じて食料を増産し、急増する世界人口に対処しました。しかし「緑の革命」の成功には、品種改良や化学肥料の投入などと並んで、重要な前提条件がありました。それが水資源です。拡大する灌漑農地とそれをささえる水インフラの整備は、アジア諸国の農業生産性を高め、拡大を続ける都市に食料を供給し、急速な経済発展を支えました。

21世紀、世界の人口増加の中心は、アジアからアフリカへ軸足を移しつつあります。またそれに伴い、再び「緑の革命」に匹敵する食料の増産が求められています。しかし、20世紀の人口増加は水資源が豊富な地域で生じたのに対し、21世紀の人口増加はそうでない地域で生じています。この事実が、いよいよ顕在化する気候変動の脅威ととともに、世界の食料増産戦略に大幅な見直しを迫ることになります。

本公開講座では、2050年までの長期展望を念頭に置きながら、世界が食料と水との関係で直面する課題と、そこにおけるバーチャル・ウォーター貿易の役割について論じます。また、意外と知られていない、私たちの暮らしと水との深いつながりについても、いくつかご紹介します。

講師の紹介

4. Portrait_KATSUMATA

勝間田 弘(東北大学大学院国際文化研究科・准教授・<国際政治経済論講座>)

◆専門:国際関係論

東アジアの国際関係、ASEANとアジア太平洋地域の外交、国際社会における規範の伝播といったテーマについて、国際関係論の領域における構成主義という観点から分析。

◆主要著書・論文:

「構成主義と東アジア地域の秩序」 『国際問題』 7-8月号 No.623 (2013)pp. 18-29.

ASEAN’s Cooperative Security Enterprise. Basingstoke: Palgrave Macmillan (2009).

Mimetic Adoption and Norm Diffusion: ‘Western’ Security Cooperation in Southeast Asia? Review of International Studies37. 2. (April 2011)pp. 557-576.

◆本研究科での担当授業科目:

東アジア国際関係I、東アジア国際関係II、国際政治経済論、国際政治経済論総合演習

4. Portrait_SATO

佐藤 正弘(東北大学大学院国際文化研究科・准教授・<国際環境資源政策論講座>)

◆専門:環境経済学
気候変動と巨大人口時代に対応した新しい水利用をはじめ、持続可能でレジリエントな自然資本の利用方法について研究しています。また、ビッグデータを活用した経済システムの分析にも注力しています。
◆主要著書・論文:

『水資源の国際経済学―気候・人口問題と水利用のネットワーク化』 慶應義塾大学出版 (2015).

Quantifying the supplier-portfolio diversity of embodied energy: Strategic implications for strengthening energy resilience. Energy Policy 105 (2017)pp. 41-52.

「The contribution of quality and product variety to retail growth in Japan」 『経済分析』 194 (2017)
pp. 65-92.

◆本研究科での担当授業科目:
環境資源経済論、環境資源政策論特別講義 ほか

実施要領と申込方法

~会場~

仙台市青葉区川内41番地(東北大学川内北キャンパス)
マルチメディア教育研究棟6階大ホール
地図

~対象~

どなたでも参加いただけます。

~募集人数~

100名(先着順にて締め切ります。)

~講習料~

一    般:2,000円
リピーター:1,500円(過去に本研究科公開講座の受講経験がある方)
学    生:無料 ※学生証のコピーを添えて申込み
2回出席した方には、『修了証書』を交付いたします。

~募集期間~

平成30年8月1日(水)~10月15日(月)

※まだ定員に達していないため、引き続き申し込みを受け付けております。

~申込方法~

ハガキ、FAXもしくは電子メールで、
①氏名(フリガナ)
②年齢
③性別
④職業(学生は学生証のコピー添付)
⑤現住所(郵便番号もご記入ください)
⑥電話番号
⑦過去の受講経験の有無

を、国際文化研究科教務係までお知らせ願います。

後日、講習料の納付方法等についてご連絡いたします。
申し込みの際に必要な受講生の情報を、連絡先の把握及び今後の公開講座運営上
の統計資料作成以外に、使用することはありません。
※今年度より駐車場の利用ができませんので、公共の交通機関をご利用ください。
なお、ハンディキャップのある方は、事前にご連絡ください。

申込・問合先

東北大学大学院国際文化研究科教務係
〒980-8576 仙台市青葉区川内41番地
TEL 022(795)7556、FAX 022(795)7583
E-mail int-kkdk@grp.tohoku.ac.jp

キャンパス案内図・交通機関

会場はマルチメディア教育研究棟6階大ホールです。

※不鮮明な場合はクリックすると画面が大きくなります

●駐車場の利用ができませんので、公共の交通機関をご利用ください。
なお、ハンディキャップのある方は、事前にご連絡ください。

附属言語脳認知総合科学研究センター 第2回特別講演会

日   時:2018年9月18日 15:00-16:00
場   所:東北大学川内北キャンパス国際文化研究棟1階 会議室
主催・共催:東北大学国際文化研究科附属言語脳認知総合科学研究センター

言語科学分野をリードする研究者をお招きし、講演会を予定しております。
Speaker:
Dr. Aritz Irurtzun
Researcher at the National Center for Scientific Research (CNRS), France
Title:
Revisiting the lack of verbal interrogative words
詳細はポスターをご参照ください。
タイトル
■問い合わせ先 国際文化研究科 高橋大厚研究室(daiko(at)tohoku.ac.jp)
※お問い合わせいただく際は、(at)は@に変換してください。

第24回公開講座「国際文化基礎講座」

平成29年度開催は、終了しました。

東北大学大学院国際文化研究科
第24回 公開講座「国際文化基礎講座」
『映像とイメージのカレードスコープ』

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1895年にリュミエール兄弟がシネマトグラフを発明し、 一世紀余りが経過しました。これにより人々は今までになかった実際の像を光学的、電気的に再現・記録した映像を手に入れることとなりました。本講義はこれら映像や映画に注目し、小津安二郎の映画、最近の韓国・中国映画のトレンド、そしてマイケル・ジャクソンの”Black or White”にみる多文化主義とアフリカ系アメリカ人の歴史を介して映像のイメージの表現、そして映画の過去と未来を展望したいと思います。

講義日程と各回テーマ

平成29年11月11日(土)14:00~16:20
テーマ:小津安二郎の“戦争”―忘却への抵抗としての映画―
講 師:寺本 成彦

平成29年11月18日(土)14:00~16:20
テーマ:最近の韓国・中国映画のトレンドをめぐって―岩井俊二『Love Letter』からの影響を中心に―
講 師:佐野 正人

平成29年11月25日(土)13:00~15:20
テーマ:マイケル・ジャクソンの”Black or White”にみる多文化主義とアフリカ系アメリカ人の歴史
講 師:山内 玲

平成29年11月25日(土)15:35~16:35
ラウンド・テーブル
各回の講師を交えた歓談の時間を設けました。
お茶やコーヒーを飲みながら3回の講義を振り返りましょう。

*11月11日(土)は13時40分から「開講式」を行います。






国際文化基礎講座とは
平成29年度講義の要旨
平成29年度講師の紹介
これまでに開催された講座
実施要領と申込方法
キャンパス案内図・交通機関

主催 東北大学大学院国際文化研究科
後援 予定 仙台市教育委員会


国際文化基礎講座とは

目まぐるしく変動する国際情勢、いまだに混迷を続ける日本経済、21世紀に突入していよいよ抜本的な対応を迫られる環境・資源問題、多様な宗教や文化に起因する国家間・民族間の軋轢など、私たちは、身の回りの様々な問題に直面しています。これらに対処するためには深い洞察力が求められることは、いうまでもありません。

平成5(1993)年に大学院国際文化研究科は、諸外国の言語や文化、国際的な文化の交流の意義やそれに内在する諸問題を深く理解し、高度の専門的な知識を有する研究者や実務者を養成することを目的として設置されました。さらに、平成27(2015)年にはますます加速化するグローバル化に学術的に対応すべく、本研究科は国際文化研究専攻という1専攻のもとに、地域文化研究系、グローバル共生社会研究系、言語総合研究系という3つの教育プログラムの単位を組み込んだ教育研究体制へと改編することになりました。このそれぞれにおいては自文化をも相対化できる深い異文化理解、グローバルな諸問題の解決能力とリーダーシップの養成、高度なコミュニケーション能力の涵養を目指し、その基礎の上により高度な専門的知見と能力を培うことを目標としています。

新たな門出を迎えた本研究科ですが、教員一同初心を忘れず、学問のあらたな地平を拓いていく所存です。市民の皆さま・地域の皆さまと問題意識を共有しながら、歴史を紐解きつつ、現代を、そして将来を見据えていきたいと思います。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

講義の要旨

11/11(土)14:00~16:20 (休憩10分)

※13:40から「開講式」を行います。

画像資料(寺本)

《1938年1月、中国戦線における小津安二郎と山中貞夫 (師岡宏次・蔵)》

小津安二郎の”戦争”—忘却への抵抗としての映画—

寺本 成彦(専門:フランス文学、映画論)






日本の中流家庭の情景を描く名手と見做される小津安二郎 (1903-1963) は、中国戦線への出征 (1937-1939) 、次いでシンガポールでの軍報道部活動・抑留所生活 (1943-1946) という過酷な経験をしました。“戦争”の実体験者として戦争映画を撮影したいという意欲が彼にはありましたが、それが実現することは実際にはありませんでした。それに対して戦後の小津の代表作は、戦後日本の家族とその日常を描くものであり、遺作の『秋刀魚の味』(1962) に至るまで<娘を嫁がせる物語>の系列がとりわけこの監督の作風を代表するとされます。

こうして“戦争”を封印してしまったように見られる小津の戦後の映画には、しかし過酷な状況下で理不尽な死を遂げていった人々への哀悼・借別が垣間見られるようにも思われます。『長屋紳士録』(1947)、『風の中の牝鶏』(1948) で戦争に翻弄された庶民を描く傍ら、『晩春』(1949)、『麦秋』(1951)、『東京物語』(1953) といった戦後の家族の風景を淡々と描いたように見える作品群に、戦争からの復興とともに忘れられつつあった“戦争”の痕跡が読み取られるように思われます。日常の仕草やさりげない言葉のやりとりを通して、一般市民の味わった無慈悲な体験の記憶を浮かび上がらせることが目指されていたのではないのか。小津映画の抜粋も参照しながら、それを確かめてみましょう。




 11/18(土) 14:00~16:20 (休憩10分)

画像資料(佐野)

最近の韓国・中国映画のトレンドをめぐって—岩井俊二『Love Letter』からの影響を中心に—

佐野 正人(専門:東アジアの比較文学、比較文化)






日本・韓国・中国(台湾)という東アジアのフィールドから最近の映画を見ていくと興味深い事実が様々見えてくる。21世紀に入ってから韓国ドラマ・映画が大きな注目を浴びるようになったが、その原点には1990年代の日本映画、特に岩井俊二の映画『Love Letter』(1995)が存在している。講義の前半では『Love Letter』を初めとした1990年代日本映画が韓国映画やドラマに与えた影響の大きさをめぐって見ていきたい。時間と空間を越えたラブレターが届けられるあり様や、ノスタルジックな学園生活の描き方などが中心テーマとなる。また、講義の後半ではそのような『Love Letter』の影響圏が台湾映画、そして中国映画にまで及んでいることを最近の台湾映画・中国映画を取り上げて論じたい。例えば、台湾映画の『あの頃、君を追いかけた(那些年,我們一起追的女孩)』(2011)や『狙った恋の落とし方(非誠勿擾)』(2008)を取り上げて論じる予定。ここ数年台湾・中国では青春を回想する青春回想映画の流行が見られるが、それらを『Love Letter』の影響圏として捉えかえし、東アジアの映画的な相互関連を見ていくことで、新たな東アジア映画の見方を提示していってみたい。





 11/25(土) 13:00~15:20 (休憩10分)

マイケル・ジャクソンの”Black or White”にみる多文化主義とアフリカ系アメリカ人の歴史

山内 玲(専門:アメリカ文学)






マイケル・ジャクソンの死から数年経った現在、その死に至る経緯には白黒のつかない謎が残されているが、それと同じくらいの謎として残されているのが、1990年代以降に顕著となる黒人ポップスターの<白さ>である。この白さとは、肌の色が明るくなったことを指している。この変化は、白斑という病気が原因だという本人自身の弁があったにもかかわらず、頻繁に繰り返された整形手術の副作用であるとか、幼少期の父親との関係に対する心理的反動であるとか、種々様々な憶測を招いたのだが、その中に<白人への憧れ>という人種意識、平たく言えば「白人になりたい」という願望が具現したのが肌の色の変化であったという憶測は興味深い。なぜかと言えば、これが真実であるかどうかはさておき、そうした推測を可能にする人種問題がアメリカ社会に根付いていることの証左となっているからである。

以上のことを念頭に置き、本講座では肌の色の変化が顕著になりだす1991年に発表されたショートフィルム “Black or White”の映像性をアフリカ系アメリカ人の歴史と1990年代に趨勢を誇った多文化主義という文脈に置いて考察したい。




ラウンド・テーブル 11/25(土) 15:35~16:35

各回の講師を交えた歓談の時間を設けております。お茶やコーヒーを飲みながら3回の講義を振り返りましょう。

講師の紹介


写真(寺本)

寺本 成彦(東北大学大学院国際文化研究科・教授・<ヨーロッパ・アメリカ研究講座>)
◆専門は、
フランス文学、映画論
◆主要著書・論文は、
「小津映画の“不在の中心”—『麦秋』、『東京物語』の<省二/昌二>をめぐって—」(2004)
「寺山修司におけるロートレアモン—書物からスクリーンへ、スクリーンから街へ—」(2014)
「モーパッサン「野あそび」からジャン・ルノワール『ピクニック』への道程(みちのり)」(2015)
「オルフェウス伝説の映画化—集団的想像力と個人的想像力による伝承と変移—」(2016)
◆本研究科での担当授業科目:
表象文化論、ヨーロッパ・アメリカ研究総合演習、ヨーロッパ・アメリカ研究特別研究、ヨーロッパ・アメリカ研究特別講義


写真(佐野)

佐野 正人(東北大学大学院国際文化研究科・准教授・<国際日本研究講座>)
◆専門は、
東アジアの比較文学、比較文化:日本・中国・韓国の近現代文学と戦後の大衆文化(映画)を中心とした研究
◆主要著書・論文は、
旅をする文学—明治三〇年代と東アジアネットワーク—」(1998)       「文学的国際主義とディアスポラの運命—昭和一〇年代・藤村・東アジア文学—」(『近代の夢と知性 文学・思想の昭和十年前後』、翰林書房、2000)
「『グエムル—漢江の怪物—』のジャンル・ミックス—韓流映画とは何か—」(2012)
「ポン・ジュノ監督『殺人の追憶』論—東アジア的風景としての一九八〇年代韓国の記憶—」(2016)
◆本研究科での担当授業科目:
比較社会文化論、国際日本研究総合演習、国際日本研究特別研究、国際日本研究特別講義

○20170627-0002

山内 玲(東北大学大学院国際文化研究科・准教授・<ヨーロッパ・アメリカ研究講座 >)
◆専門は、
アメリカ文学:20世紀の小説を人種問題の観点から考察することを研究テーマとしています。とくに、ウィリアム・フォークナーの小説やゾラ・ニール・ハーストンやジョン・エドガー・ワイドマンといったアフリカ系アメリカ人作家の作品を中心に研究してきました。
◆主要著書・論文は、
「物言えぬ「白痴」と黒人の声 : 『響きと怒り』におけるベンジーの「黒さ」」『アメリカ文学研究』  47 (2011) pp.37-52.
「Lena Groveを巡るFaulknerの人種意識 : Light in Augustにおける人種と母」『英文學研究 』 84 (2007) pp.109-122.
◆本研究科での担当授業科目:
アメリカ文芸論、ヨーロッパ・アメリカ研究総合演習、ヨーロッパ・アメリカ研究特別研究、ヨーロッパ・アメリカ研究特別講義

実施要領と申込方法

~会場~

仙台市青葉区川内41番地(東北大学川内北キャンパス)
マルチメディア教育研究棟6階大ホール
地図

~対象~

どなたでも参加いただけます。

~募集人数~

100名(先着順にて締め切ります。)

~講習料~

一    般:3,000円
リピーター:2,000円(過去に本研究科公開講座の受講経験がある方)
学    生:1,500円
3回出席した方には、『修了証書』を交付いたします。

~募集期間~

平成29年8月1日(火)~10月6日(金)

~申込方法~

ハガキ、FAXもしくは電子メールで、
①氏名(フリガナ)
②年齢
③性別
④職業(学生は学生証のコピー添付)
⑤現住所
⑥電話番号
⑦過去の受講経験の有無

を、国際文化研究科教務係までお知らせ願います。

後日、講習料の納付方法等についてご連絡いたします。
申し込みの際に必要な受講生の情報を、連絡先の把握及び今後の公開講座運営上
の統計資料作成以外に、使用することはありません。
※今年度より駐車場の利用ができませんので、公共の交通機関をご利用ください。
なお、ハンディキャップのある方は、事前にご連絡ください。

申込・問合先

東北大学大学院国際文化研究科教務係
〒980-8576 仙台市青葉区川内41番地
TEL 022(795)7556、FAX 022(795)7583
E-mail int-kkdk@grp.tohoku.ac.jp

キャンパス案内図・交通機関

会場はマルチメディア教育研究棟6階大ホールです。

※不鮮明な場合はクリックすると画面が大きくなります

●駐車場の利用ができませんので、公共の交通機関をご利用ください。
なお、ハンディキャップのある方は、事前にご連絡ください。

第23回公開講座「国際文化基礎講座」

平成28年度開催は、終了しました。


 

「ヒトが築き上げた高度な文明は「進化」の結果ではない。言語による創出の結果である」。自分の最新作でそう述べているのはアメリカの著名な作家・ジャーナリスト、トム・ウルフである。身近にあって当たり前のように使っていても、本当はよく分からない、ことば。ことばはどのように創り出せるのか?言語と言語の違いは?そして、ことばを分析し外国語を学ぶための強力ツール、コーパスとは何か?本講座では以上のような三つの問いを投げかけ、ことばの本質に迫る。

講義日程と各回テーマ

平成28年11月5日(土)14:00~16:20
テーマ:ことばを科学する
講 師:高橋 大厚

平成28年11月12日(土)14:00~16:20
テーマ:コーパスを使った英語研究と英語教育
講 師:岡田 毅

平成28年11月19日(土)13:00~15:20
テーマ:世界の言語の中の日本語
講 師:副島 健作

平成28年11月19日(土)15:35~16:35
ラウンド・テーブル
各回の講師を交えた歓談の時間を設けました。
お茶やコーヒーを飲みながら3回の講義を振り返りましょう。

*11月5日(土)は13時40分から「開講式」を行います。






国際文化基礎講座とは
平成28年度講義の要旨
平成28年度講師の紹介
これまでに開催された講座
実施要領と申込方法
キャンパス案内図・交通機関

主催 東北大学大学院国際文化研究科
後援 仙台市教育委員会


国際文化基礎講座とは

目まぐるしく変動する国際情勢、いまだに混迷を続ける日本経済、21世紀に突入していよいよ抜本的な対応を迫られる環境・資源問題、多様な宗教や文化に起因する国家間・民族間の軋轢など、私たちは、身の回りの様々な問題に直面しています。これらに対処するためには深い洞察力が求められることは、いうまでもありません。

平成5(1993)年に大学院国際文化研究科は、諸外国の言語や文化、国際的な文化の交流の意義やそれに内在する諸問題を深く理解し、高度の専門的な知識を有する研究者や実務者を養成することを目的として設置されました。さらに、平成27(2015)年にはますます加速化するグローバル化に学術的に対応すべく、本研究科は国際文化研究専攻という1専攻のもとに、地域文化研究系、グローバル共生社会研究系、言語総合研究系という3つの教育プログラムの単位を組み込んだ教育研究体制へと改編することになりました。このそれぞれにおいては自文化をも相対化できる深い異文化理解、グローバルな諸問題の解決能力とリーダーシップの養成、高度なコミュニケーション能力の涵養を目指し、その基礎の上により高度な専門的知見と能力を培うことを目標としています。

新たな門出を迎えた本研究科ですが、教員一同初心を忘れず、学問のあらたな地平を拓いていく所存です。市民の皆さま・地域の皆さまと問題意識を共有しながら、歴史を紐解きつつ、現代を、そして将来を見据えていきたいと思います。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

講義の要旨

11/5(土)14:00~16:20 (休憩10分)

※13:40から「開講式」を行います。

ことばを科学する

高橋 大厚(専門:言語学、統語論)

講義の様子はこちら


私は生成言語学と呼ばれる枠組みで言語を研究しています。生成言語学は、とても簡略して言えば、人間には持って生まれた言語の基盤のようなものがあり、その基盤をベースにして、各々の母語を獲得するという考えに立ち、その生得的な基盤とはどのようなものかを研究する立場です。本講座では、そのような基盤を仮定する根拠や、そのような言語観のもとでは様々な言語の文法現象をどのように捉えることができるのかを具体的な用例を使いながら、お話しします。
用例には、受講者の皆様に馴染みがある(と思われる)日本語や英語の例文に加え、それ以外の言語からの資料も含めます。ある文法事象について、複数の言語がどのような特徴を持っているのかを考察し、それらを比較するという作業を受講者の皆様と一緒に行いたいと思います。
言語を構成する語や文を分析するというのはどういうことか、そしてそれらを発したり、聞いて理解したりすることを可能にする私たちの能力はどのように研究されているのか、その一端をお話しします。




 11/12(土) 14:00~16:20 (休憩10分)

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コーパスを使った英語研究と英語教育

岡田 毅(専門:コーパス言語学、英語e-ラーニング教育研究、英語書記体系研究)


講義の様子はこちら


最初に「コーパス」とは何かについて、少し言語の研究の歴史に沿って分かり易く眺めます。自分が話せるから人間は自分の言語をよく知っていると思いがちですが、本当にそうでしょうか。それに、そもそも私たちは本当に自分たちのことをよく知っているのでしょうか。知らないから、知ろうとして、いろいろな学問があるのかもしれません。そして多分人間は自分たちがとても不完全な存在だと大昔から気づいていたようです。言葉の学問も、そんな人間という生き物の健気な挑戦のひとつで、別の言い方をすれば「自分探しのロマンの旅」なのでしょう。

次に、コーパスを使って何ができて何ができないのかを実体験していただきます。この体験を通して、やっぱり自分は自分が毎日使っている言語を実はよく知らないのだ、と納得してもらえるでしょう。

英語コーパスを手段として用いて、英語そのものを研究する分野があります。また幅ひろい応用範囲のひとつとして、英語教育への応用研究があります。この講義のおしまいには、不完全な自然言語のひとつである英語の研究のために用いられるコーパスを、英語の教育や学習というとても「(不完全で)人間的な分野」で活用するということにはどんな魅力があり、どんな課題があるのかを具体例も用いながら一緒に考えます。英語の知識は特別必要ではありません。





 11/19(土) 13:00~15:20 (休憩10分)

副島・イメージ

世界の言語の中の日本語

副島 健作(専門:現代日本語文法、言語学、日本語教育)

講義の様子はこちら


近年グローバル化の波があわただしく押し寄せ,多くの外国人が日本を訪れるようになりました。地域においても日本語授業ボランティアなどが盛んに行われ,日本語教育はますます身近なものとなりつつあります。国際貢献のためと外国人に日本語を教えてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし,ことばが「使える」からと言って,「教えることができる」とは限りません。母語が話せるのは無意識的,無自覚的な能力だからです。教えるためには母語話者が自分のことばを意識的・客観的な形で理解し直さなければなりません。たとえ教えるという目的がなくとも,日本語を客観視することは,ことばへの視野を広げ,豊かな言語生活を送るうえで必要なことではないでしょうか。

 そこで本講義では,日本語を世界の諸言語の1つ,すなわち,「外国語としての日本語」として捉え直す機会を提供します。まずは,国語教育との違いを意識しつつ外国人に対する日本語教育文法について考えます。また,世界の諸言語と比較しながら日本語の特徴について考え,言語一般に対する認識を深めます。さらに,普段無意識に使っているさまざまな日本語の現象を見つめ直し,分析しながら,どのように説明できるかを一緒に検討します。






ラウンド・テーブル 11/19(土) 15:35~16:35

各回の講師を交えた歓談の時間を設けております。お茶やコーヒーを飲みながら3回の講義を振り返りましょう。

講師の紹介


高橋

高橋 大厚(東北大学大学院国際文化研究科・教授・<言語科学研究講座>)
◆専門は、
言語学、統語論
◆主要著書・論文は、
Argument Ellipsis, Anti-agreement, and Scrambling. In M. Saito (ed.) Japanese Syntax in Comparative Perspective. Oxford University Press. 2014.
Noun Phrase Ellipsis. In S. Miyagawa and M. Saito (eds.) The Oxford Handbook of Japanese Linguistics. Oxford University Press. 2008.
Quantificational Null Objects and Argument Ellipsis. Linguistic Inquiry 39. 2008.
Movement of Wh-Phrases in Japanese. Natural Language and Linguistic Theory 11. 1993.
◆本研究科での担当授業科目:
生成統語論、言語科学研究総合演習・特別演習、言語科学研究特別研究、言語科学研究特別講義、言語科学概論


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岡田 毅(東北大学大学院国際文化研究科・教授・<応用言語研究講座>)
◆専門は、
コーパス言語学、英語e-ラーニング教育研究、英語書記体系研究
◆主要著書・論文は、
The Routledge Handbook of English Writing System (共著). Routledge. 2016.
Second Language Writing System (共著). Multilingual Matters, 2005.
English Corpus Studies in Japan (共著). Rodopi, 2002.
『英語コーパス研究シリーズ第1巻 コーパスと英語研究(共著)』ひつじ書房、印刷中.
『英語の書記体系(共訳』鶴見書店、2008.
『実践「コンピュータ英語学」–テキストデータベースの構築と分析—(単著)』鶴見書店、1995.
◆本研究科での担当授業科目:
コーパス言語学、応用言語研究総合演習・特別演習、応用言語研究特別研究、応用言語研究特別講義、言語科学概論

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副島 健作 (東北大学大学院国際文化研究科・准教授・<言語科学研究講座 >)
◆専門は、
現代日本語文法,言語学,日本語教育
◆主要著書・論文は、
On expressions of agent de-topicalized intentional events: A contrastive study between Japanese and Russian. Journal of Japanese Linguistics 30, 2014.
「『原因』を表す接置詞の文法化: 日本語とロシア語を対象に」 Studies in Language Sciences : Journal of the Japanese Society for Language Sciences 12, 2013.
「他地域出身者の『気がつきにくい方言』使用にかんする一考察―沖縄地域の『〜わけ』の使用意識調査から―」 Southern Review: Studies in Foreign Language & Literature 27, 2012.
『日本語のアスペクト体系の研究』ひつじ書房、2007.
◆本研究科での担当授業科目:
日本語解析論、言語科学研究総合演習・特別演習、言語科学研究特別研究、言語科学研究特別講義

実施要領と申込方法

~会場~

仙台市青葉区川内41番地(東北大学川内北キャンパス)
マルチメディア教育研究棟6階大ホール
地図

~対象~

どなたでも参加いただけます。

~募集人数~

100名(先着順にて締め切ります。)

~講習料~

一    般:3,000円
リピーター:2,000円(過去に本研究科公開講座の受講経験がある方)
学    生:1,500円
全て出席した方には、『修了証書』を交付いたします。

~募集期間~

平成28年8月3日(水)~10月7日(金)

~申込方法~

ハガキ、FAXもしくは電子メールで、
①氏名(フリガナ)、
②年齢、
③性別、
④職業(学生は学生証のコピー添付)、
⑤現住所、
⑥電話番号、
⑦過去の受講経験の有無、

を、国際文化研究科教務係までお知らせ願います。

後日、講習料の納付方法等についてご連絡いたします。
申し込みの際に必要な受講生の情報を、連絡先の把握及び今後の公開講座運営上
の統計資料作成以外に、使用することはありません。
※今年度より駐車場の利用ができませんので、公共の交通機関をご利用ください。
なお、ハンディキャップのある方は、事前にご連絡ください。

申込・問合先

東北大学大学院国際文化研究科教務係
〒980-8576 仙台市青葉区川内41番地
TEL 022(795)7556、FAX 022(795)7583
E-mail int-kkdk@grp.tohoku.ac.jp
* 5月18日からメールアドレスが変更になりました。

キャンパス案内図・交通機関

会場はマルチメディア教育研究棟6階大ホールです。

※不鮮明な場合はクリックすると画面が大きくなります

●駐車場の利用ができませんので、公共の交通機関をご利用ください。
なお、ハンディキャップのある方は、事前にご連絡ください。

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