第26回 公開講座「国際文化基礎講座」<受付中>

東北大学大学院国際文化研究科
第26回 公開講座「国際文化基礎講座」
『近代フランスの外交と異文化理解
―幕末日本と脱植民地化期のアフリカ―』



 グローバル化する現代の中にあってもなお、国家間外交は重要なファクターでありつづけています。
今回の公開講座では、ヨーロッパ政治の中心のひとつであるフランスが、19世紀の東アジア外交の中で日本とどのように交流し、20世紀の脱植民地化の流れの中でアフリカの国々とどのように交渉したのかを探究してみたいと思います。

講義日程と各回テーマ


令和元年11月9日(土)13:00~15:20
テーマ:フランス外交と幕末日本―フランス外交官たちのみた「日出ずる国L’Empire du Soleil-levant」―
講 師:野村 啓介

令和元年11月16日(土)13:00~15:20
テーマ:フランス植民地帝国の変容と植民地独立―チュニジアとモロッコの事例から―
講 師:池田  亮

平成30年11月16日(土)15:35~16:35
ラウンド・テーブル
各回の講師を交えた歓談の時間を設けました。
お茶やコーヒーを飲みながら2回の講義を振り返りましょう。

*11月9日(土)は12時40分から「開講式」を行います。






国際文化基礎講座とは
令和元年度講義の要旨
令和元年度講師の紹介
これまでに開催された講座
実施要領と申込方法
キャンパス案内図・交通機関

主催 東北大学大学院国際文化研究科
後援 仙台市教育委員会


国際文化基礎講座とは

 目まぐるしく変動する国際情勢、いまだに混迷を続ける日本経済、21世紀に突入していよいよ抜本的な対応を迫られる環境・資源問題、多様な宗教や文化に起因する国家間・民族間の軋轢など、私たちは、身の回りの様々な問題に直面しています。これらに対処するためには深い洞察力が求められることは、いうまでもありません。

 平成5(1993)年に大学院国際文化研究科は、諸外国の言語や文化、国際的な文化の交流の意義やそれに内在する諸問題を深く理解し、高度の専門的な知識を有する研究者や実務者を養成することを目的として設置されました。さらに、平成27(2015)年にはますます加速化するグローバル化に学術的に対応すべく、本研究科は国際文化研究専攻という1専攻のもとに、地域文化研究系、グローバル共生社会研究系、言語総合研究系という3つの教育プログラムの単位を組み込んだ教育研究体制へと改編することになりました。このそれぞれにおいては自文化をも相対化できる深い異文化理解、グローバルな諸問題の解決能力とリーダーシップの養成、高度なコミュニケーション能力の涵養を目指し、その基礎の上により高度な専門的知見と能力を培うことを目標としています。

 市民の皆さま・地域の皆さまと問題意識を共有しながら、歴史を紐解きつつ、現代を、そして将来を見据えていきたいと思います。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

講義の要旨

11/9(土)13:00~15:20 (休憩10分)

※12:40から「開講式」を行います。


          ヴァレフスキ伯爵(左)とグロ男爵(右)〔松戸市戸定歴史館所蔵〕

フランス外交と幕末日本―フランス外交官たちのみた「日出ずる国L’Empire du Soleil-levant」―

野村 啓介(専門:近代フランス政治・外交史)






 周知のように、フランスはアヘン戦争後に極東進出を本格化したのち、1858年10月に日本と修好通商条約(安政の五ヵ国条約)を締結して外交関係を樹立しました。この対日外交において、外務省と現地派遣の外交官たちが重要な役割を果たしたことはいうまでもありませんが、とりわけ外交関係を開拓、維持すべき初期局面では、外交の最前線に位置する現地外交官が、直接的に未知の異文化と対峙するがゆえに、きわめて重要な役割をになうことになりました。もちろん、彼らから本国にもたらされた情報は、皇帝ナポレオン3世の政府における日本理解にとっても主要な材料となりました。

 そこで本講座では、フランス外務省に眠る豊富な史料の発掘・分析にもとづき、フランス対日外交の独自性・主体性に留意しながら、どのような外交体制のもとに対日外交関係が構築・維持されたのかという側面の理解をふまえ、外交官たちが日本をどのように観察し、またいかにして任務を遂行しえたのかといった諸問題にアプローチしてみたいと思います。考察では、幕末に来日した二人の外交代表デュシェヌ・ド・ベルクールとロッシュにも注目する予定です。





 11/16(土) 13:00~15:20 (休憩10分)


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フランス植民地帝国の変容と植民地独立―チュニジアとモロッコの事例から―

池田 亮(専門:国際政治史)






 フランスは第二次大戦までアフリカを中心に広大な植民地帝国を保持していましたが、それを支える根幹の思想は同化にありました。最も理念的な意味での同化はアジア・アフリカの人々をフランス人とすることにありましたが、第二次大戦が終わった段階で、もはやこの思想は現実的ではありませんでした。しかし、この時点でも植民地の独立や自治はフランス政策の方針の中にはなかったことから明らかなように、同化という発想は行政面では依然として根強かったのです。ところが、早くも1960年にはフランスの植民地は一斉に独立を果たします。このような急激な方針転換はなぜ起きたのでしょうか。

 本講座では、チュニジア・モロッコの独立過程を分析することでこの謎に迫りたいと思います。戦後のフランスがインドシナ戦争やアルジェリア戦争など植民地戦争をずっと続けていたのに対して、イギリスのほうが植民地への権限移譲に積極的で、植民地独立にも寛容だったというのが、研究者の間でも一般的イメージでした。しかし現実には、フランスのほうが先に方針転換をしたという側面もあります。こうしたことが当時の世界情勢にどのような影響を与えたのか、また現代世界にどのような結果をもたらしているのか、考えていきたいと思います。

講師の紹介



野村 啓介(東北大学大学院国際文化研究科・教授 <ヨーロッパ・アメリカ研究講座>)

◆専門:近代フランス政治・外交史

◆主要著書・論文:
『フランス第二帝制の構造』九州大学出版会、2002年
『ナポレオン4代―二人のフランス皇帝と悲運の後継者たち―』中央公論新社(中公新書)、2019年
『ヨーロッパワイン文化史―銘醸地フランスの歴史を中心に―』東北大学出版会、2019年
La représentation diplomatique du Second Empire et le régime politique du Japon: regards sur le «Micado»
et le «Taïcoun», Le Japon et la France: naissance d’une relation spéciale, Martin NOGUEIRA RAMOS et
François LACHAUD (éd.), Éditions EFEO, 2019(刊行予定)

「第二帝制下フランス外交の異文化経験と対日理解―徳川将軍の国制的位置づけ―」桑名映子(編著)『異文化交流と近代外交の変容』吉田書店、2020年(刊行予定)

◆本研究科での担当授業科目:
ヨーロッパ政治社会論、ヨーロッパ・アメリカ研究総合演習、ヨーロッパ・アメリカ研究特別研究など




池田 亮(東北大学大学院国際文化研究科・准教授 <国際政治経済論講座>)

◆専門:国際政治史

◆主要著書・論文:

『植民地独立の起源:フランスのチュニジア・モロッコ政策』法政大学出版局 2013年
The Imperialism of French Decolonisation: French Policy and the Anglo-American Response in
Tunisia and Morocco, Palgrave Macmillan, 2015
『冷戦史を問い直す』(共編著)ミネルヴァ書房、2015年
「一九五六年基本法とフランス植民地帝国の変容 ―同化、自治、独立―」『国際政治』191巻、2018年

◆本研究科での担当授業科目:
欧米国際関係論、国際政治経済論演習、国際政治経済論など


実施要領と申込方法

~会場~

仙台市青葉区川内41番地(東北大学川内北キャンパス)
マルチメディア教育研究棟6階大ホール
地図

~対象~

どなたでも参加いただけます。

~募集人数~

100名(先着順にて締め切ります。)

~講習料~

一    般:2,000円
リピーター:1,500円(過去に本研究科公開講座の受講経験がある方)
学    生:無料 ※学生証のコピーを添えて申込み
全2回出席した方には、『修了証書』を交付いたします。

~募集期間~

令和元年8月1日(木)~10月11日(金)

~申込方法~

電子メール、郵送、FAXのいずれかの方法で、
①氏名(フリガナ)
②年齢
③性別
④職業(学生は学生証のコピー添付)
⑤住所(郵便番号もご記入ください)
⑥電話番号
⑦メールアドレス
⑧過去の受講経験の有無
を、国際文化研究科教務係までお知らせ願います。
後日、講習料の納付方法等についてご連絡いたします。

*リピーターの方にはまもなくご案内を郵送いたします。

申し込みの際に必要な受講生の情報は、連絡先の把握及び今後の公開講座運営上
の統計資料作成以外に、使用することはありません。

申込・問合せ先

東北大学大学院国際文化研究科教務係
〒980-8576 仙台市青葉区川内41番地
TEL 022(795)7556、FAX 022(795)7583
E-mail int-kkdk@grp.tohoku.ac.jp

キャンパス案内図・交通機関

会場はマルチメディア教育研究棟6階大ホールです。

※不鮮明な場合はクリックすると画面が大きくなります

※本校の駐車場は利用ができませんので、公共の交通機関等をご利用ください。
なお、ハンディキャップのある方は、事前にご連絡ください。

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