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東北大学大学院国際文化研究科同窓会
The Almuni Association of the Graduate School of International Cultural Studies, Tohoku University


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同窓会会長挨拶


 国際文化研究科同窓会会員の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 今年は、正月早々に能登半島を震央とする大地震が発生し、能登地方やその周辺に甚大な被害をもたらしました。現在もなお復旧作業は続き、不自由な生活をしいられている被災者の方も多くいらっしゃいます。そして、翌2日には羽田空港で信じがたい航空機事故がありました。被災された方々、事故に遭われた方々にはお悔やみとお見舞いを申し上げると同時に、同窓会会員の皆さま、そして皆さまのご家族やご友人に被害がなかったことを心からお祈りしています。
 このような大災害、大事故で始まった本年ですが、わが国を取り巻く世界情勢、またわが国が直面するさまざまな課題には厳しいものがあります。そういった中で、国際文化研究科は、学術研究と教育を通してどのような社会貢献ができるのか、すべきなのかを考え、問題解決に寄与していかなくてはならないと思っています。

 皆さまもニュース等でご存知のことと思いますが、昨年、東北大学は国際卓越研究大学の唯一の認定候補に選ばれました。東京大学や京都大学をはじめ、わが国の名だたる大学を差し置いての快挙です。正式に認定されれば、大学全体が一丸となって世界トップレベルの研究力の実現に向けて邁進することになり、国際文化研究科には研究と教育の双方において、これまで以上のパフォーマンスが要求されます。
 そこで、私たちは、同窓会会員の皆さまのご協力を得ながら、国際連携、産学連携をさらに推し進めなければなりません。特に、国際連携は国際卓越研究大学の重要な柱のひとつです。海外の優れた大学、研究所との国際共同研究を通して、研究者ネットワークを広げ、研究成果を国際的に定評のある学術誌に発表し、国際的な視野と規模での研究力をさらに強化していくことが研究科に求められてくることでしょう。
 この点において、留学生の比率が他部局よりも高く、国際的に活躍する修了生を多く輩出している国際文化研究科は大きなポテンシャルをもっていると考えています。私個人の経験でも、ここ数年、中国、韓国、香港、台湾、タイ、マレーシア、ミャンマーにおける英語教育、特に課外の英語自主学習支援の状況の把握と、そのノウハウを日本の大学に導入するための基礎調査に、多くの本研究科修了生、そして本研究科にご縁のある現地大学の研究者に力を貸していただきました。他にも、本研究科には、海外の著名な大学との連携を通して、文字通り「卓越した」国際共同研究成果を挙げている先生方もいます。その意味で、本研究科の同窓会ネットワークをいっそう整備していかなければならないと考えています。

 では、ここで、国際文化研究科の最近のニュースを2つお知らせしたいと思います。 国際文化研究科は昨年4月に創設30周年を迎えました。しかし、昨年の同窓会報でお伝えしたとおり、研究科西棟の改修工事と重なったため、記念行事は今年に開催することになりました。現在、30周年記念事業準備・実施委員会で計画を詰めていますが、記念行事の開催日は11月末~12月中旬の土曜日(日程が決定次第お知らせします)、場所はマルチメディア棟6階の講義室で対面とオンライン両方のハイブリッド方式で行う予定です。
 当初はオンライン開催を考えていましたが、対面式を希望される修了生や先生方が多く、また、感染症対策も大きく緩和されてきていることからハイブリッド開催としました。行事の内容は、記念式典と記念講演といった地味なものですが、記念講演は研究科の修了生にお願いし、同窓生との触れ合いの場にしたいと考えています。
 また、30周年記念事業の一環として、研究科ウェブサイトの刷新、研究科プロモーションビデオの作製を計画・実行しています。また、記念行事の案内状メールの送付のため、修了生のメールリストを整理し、そこからメールリストに掲載されていない修了生へとつなげていく作業をしています。これは同窓会会員名簿を作成する上での重要な資料となります。いずれにしましても、記念事業の詳細が決まりウェブサイトサイト上、またDMにてお知らせいたしますので、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

 最後に、研究科西棟の改修工事ですが、本年4月中頃には建物が完成し、5月には内装が完備され、6月に引っ越しとなります。新しい西棟は、大部分が教員研究室、講座研究室(院生室)、講座資料室となりますが、それに加えて国際交流室、産学連携共同研究室、産学連携実験室、地域連携室、言語科学実験室等が配置され、国際文化研究科の新たな研究ハブなることが期待されます。 西棟の改修工事に関わってこられた教員、事務職員の皆さまには、これまでのご尽力に対し、この場をお借りして衷心より御礼申し上げます。また、改修工事の間、他の居室やマルチメディア棟6階での雑居生活を送られた教員、学生の皆さまには、その間のご不便をお詫びするとともに、ご協力に感謝いたします。
皆さまもどうぞ、30周年記念行事にお越しの際に、新しい西棟に寄ってみてください。お待ちしております。


2024年3月26日

国際文化研究科同窓会会長 江藤 裕之
(言語科学研究講座 教授)

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