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同窓会会長挨拶(平成18年3月1日)

東北大学大学院国際文化研究科同窓会

会長 淺川 照夫   


 国際文化研究科は平成5年に国際地域文化論と国際文化交流論の二専攻で設立され、平成13年に国際文化言語論専攻が加わり、現在の構成になっています。翌平成14年には研究科創立10周年を迎え、その節目の年の11月に国際文化研究科同窓会が設立されました。同窓会設立に当たっては、準備段階から設立総会に至るまで、母体である国際文化研究科の教職員および学生の皆様に大変お世話になっています。誕生してから僅か3年です。一人前のalumni and alumnae associationとなるためには、会員数もさることながら、同窓生である私たちが親睦をより深めていくことが大切です。
 
 同窓会を育むものは、過去を懐かしみ、未来を支える心だと思います。社会に出た方々には、ゼミの予習や発表会の原稿作成に追われた悪夢、読書会での楽しい議論、修士論文と博士論文完成時の満足感、院生室の雑多さ、キャンパスの季節のにおいなど、昔を振り返る材料は数え切れませんが、そこに友達の顔、教師の顔を加えてください。楽しい思いは言うに及ばず、つらい思いすら、すべてが懐かしいものに変容するでしょう。現役の学生であれば、未来から今を想像的に眺めてください。そして、充実した修士・博士課程の時代であったと胸を張れるよう今を励んでください。その頑張りが国際文化研究科の質を高め、社会人となられた同窓生の誇りとなり、国際文化研究科同窓会の未来を支えていく力になると信じます。

 国際文化研究科そのものもまだまだ若々しい研究科で、その沿革を辿るほど年齢を重ねてはいません。同窓生の皆様の中には「国際文化って、何をやっているのですか」と問われて、返答に窮した方がいらっしゃるかもしれません。残念な事に、「国際文化」の概念が曖昧なまま、10数年が過ぎてしまいました。この間、日本国際文化学会も発足し、「国際文化学」の概念構築に向けて議論が続けられています。しかし、学問分野がますます個別化、先鋭化していく中で、総合的な学問領域を擁立することは口で言うほど簡単ではありません。アイデンティティ確立のためにも、私たち全員が努力していかなければならないと思います。


第5回総会のご案内(平成18(2006)年3月)