修了生からのメッセージ

スプリング・ライアン

東北大学高度教養教育・学生支援機構専任講師(2014年博士後期3年の課程修了)Spring_alumni
私は、日本語のみならず、外国語全般に興味を持っていて、学部生の時はドイツ語と日本語を一生懸命勉強しました。当時、大学院に進学したいと思っていましたが、外国語マニアの私は何を勉強すればよいか分かりませんでした。そんな時、言語学に出会いました。大学院で日本語やアジアの言語を研究したいと思い、色々な日本の大学院を検討して、東北大学を訪れ、施設が良いこと、先生たちの研究が優れていること、勉強・研究・生活の環境がとても良いことなどから、国際文化研究科に入学することを決心しました。

最初は具体的に何を研究すればよいか分からなかったですが、先生の指導を受け、授業で色々なことを勉強し、認知言語学を第二言語習得に適用する研究に進みました。具体的にいうと、母語が、外国語学習者のフレーム化(人が周りの世界をどのようにして解釈して、どこに焦点をおいて表現するかということ)にどのような影響を及ぼし、どのような困難が生じるかを研究しました。このテーマを選んだおかげで、論文をいくつか出版することができ、自分の知識も増えました。

現在は、東北大学高度教養教育・学生支援機構に講師として勤めています。大学院で勉強したことが今、大変役立っています。実際に自分が研究した内容が授業に応用でき、その点は学生たちからもとても高い評価を得ていると思います。また、国際文化研究科の授業で得た言語学の知識は学生たちの質問の対応にとても役立っています。

高橋葵

大日本印刷株式会社情報ソリューション事業部勤務(2008年博士前期2年の課程修了)takahashi_alumni

在学中は、ドイツ系ユダヤ人の政治思想家であるハンナ・アーレント(Hannah Arendt〔1906-1975〕)の「はじまり」という言葉の概念について研究をしていました。アーレントは著書『人間の条件』において「はじまり」を「出生」と「公的空間への参加」から論じています。彼女は、「この世界に子どもたちが絶えず生まれてくるというごく平凡な出来事の中に無数の新たな「はじまり」」を見出し、さらに生まれてきた人間が公的空間に参加することを「第二の出生」と呼び、公的空間において「活動」を「はじめる」ことが「自由」であるとしました。彼女は多くの著作を通じ、このような人間の「はじめる」ことのできる能力について論じています。

大学院時代に取り組んだこの「はじまり」の概念のおかげで、私は自分に備わっている「はじまり」の能力を信じ日々ものごとに取り組むことができました。

就職活動中、就職後、震災、妊娠、出産、子育てと、終了後様々な出会いや困難や出来事に直面しました。就職活動中の辛さも自分が動くことで自分の未来が開けると思い、就職後は仕事で困難にぶつかっても得意先とともに始める新たな取り組みであることに喜びを感じ、震災中、実家が津波による被害を受けましたが、生活を立て直すために瓦礫を撤去するという一歩を踏み出し、妊娠中には新たな「はじまり」を自ら生み出すことに幸せを感じ、子育てを通じてわが子の新たな「はじまり」を日々目の当たりにしています。私は、人生のターニングポイントにおいて、いつもアーレントに後押しをされているような気持になっています。

大学院に進学した当時は、自分の研究内容が自分の人生、ものの考え方にこのように影響を及ぼすとは考えもしませんでした。在学中という限られた時間の中で先生方のサポートや研究室の仲間とともに研究に没頭した経験が今の自分を形作ってくれていると思います。

皆様にとって東北大学国際文化研究科に入学されることが新たな「はじまり」となることを期待しております。

姚成鳳

浙江農林大学外国語学院専任講師(2011年博士前期2年の課程修了)Yao_alumni

国際文化研究科への受験を考えている留学生の皆さんへ。

浙江農林大学で日本語と日本文学の講義を担当しています姚成鳳と申します。今の皆さんは恐らく「自分が無事に合格できるか。外国である仙台での生活に慣れることはできるだろうか」など色々と心配しているでしょう。国際文化研究科に来る前の私も同じ不安がいっぱいでした。でも、国際文化研究科に入学したら、皆さんはきっと「入学してよかった」と思うはずです。

国際文化研究科での勉強や仙台での生活は、何より自由があります。自分がやろうと思えば何でも自由に研究が出来ます。また一人の大人としての自覚も持つことができ、人間としてもひとまわり成長できます。

中国からの留学生の場合、まず一人暮らしに慣れる必要もありますが、大学を卒業したばかりの方には自分を作りあげる良い機会になると思います。

私も国際文化研究科で様々な国から様々な個性をもつ人々と知り合い、彼らとの交流から、「自分」を成長させることができました。

また、国際文化研究科には素晴らしい先生や色々な国の仲間がいるので、ぜひ自分の研究に挑戦してみてください。そのチャレンジの過程で先生や仲間との強い絆ができますし、学問の魅力も味わうことができます。

学問の魅力はすばらしいものです。私は留学する前は自分が博学だと思っていましたが、留学をしてまだまだ何も知らないことが沢山あることをと自覚しました、そして今まで経験することの出来なかった学問の魅力を味わうことが出来ます。ぜひ国際文化で学問の魅力を十分に味わって下さい。

 

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